昨日の夕方夕食時にたまたま点けていたテレビで、北海道のブラックアウトの話題を特集していました。色々な対策が取られて、なんとか発電量をかき集めてなんとか二割節電ももう少し緩やかな制限になりそうな感じですが、これから需要が高まる冬季に関して出来る事は何でもやるべきと言うもっともな意見の中の一つに泊原発の暫定的な再稼働も含まれています。実際再稼働するにしても時間が掛かるために、実現は難しそうと言う意見はあるものの、今後の余震も含めてどうなるか分からない状況である以上は万一に備えて検討はするべきじゃ無いかと個人的には思うんですが。
で、原子力規制委員会の人が「我々は再稼働は検討していない」と言っていたんですが、それはそうでしょう。彼らの仕事は今の原発の審査であるから、政府が「暫定的再稼働」を要求しないと彼らは出来ない。そこに関しては、まぁ理解出来るんですが、その後に登場した東京電機大教授だったかな、「火力発電で足りているので再稼働不要」みたいな事を言っていてビックリ。いゃ、本来老朽化のために止めていた発電所まで再稼働してなんとか今のピーク時需要に合わせているのに、これから増えていく場合はどうするのか。後、需要と供給の値が合えば良いわけじゃ無くて、需要側のリスクも考えて安全係数を見て判断するべきで、そう言う意味では現状は「足りない」という状況では。それに、今は水力発電がかなりの部分を占めていると思うんですが、厳冬期になったら止まることはなくても発電量も減るんじゃ無いのか? となると、ますます火力発電に負担がかかるわけだし。
停止している、苫東厚真火力発電所も、今月末に1号機、その後2号機、4号機と11月までに復旧する予定らしく、それらが回復したら電力需要は何とか間に合う計算になるんでしょうが、万が一満々が一の時のために手を打てと今回の地震の後言われているわけで、その「満々が一」の一つが泊原発暫定再稼働であるのでは。少なくとも公平な立場で報道と言う行為をするのであれば、自分達の主義主張を言う前に、先ずは現在の生の状況を包み隠さず伝えて、その上で自分達の意見を言わないと、それは報道ではなく広報行為でしかないと思う。
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