米国でのUberやLftyのようなライドシェアが日本で見つめられないことに、相当のお怒りの様子のSoftbank孫会長。この人の場合、本当にそう思っているのかそのままでは信用できないわけで、このシェアライドビジネスを自分達に有利なように始めるためのブラフの方が正解のような気がする。
Uber/Lftyは、私もアメリカで何度か利用した経験があり、確かにタクシーよりも便利だとは思います。大体5分位で配車されるし、車内での現金のやり取りも無いし、行き先にしても既にアプリ上で指定してあるから基本説明する必要も無いのが一番便利。勿論、ニューヨークのダウンタウンのように、タクシー(イエローキャブ)が秒単位で流れているような場所では、逆に不便かもしれないけれど、そう言う場所ばかりでは無いですからね。
実際に何度か利用して感じたのは、元々は自分の車が空いているときにそれを有効利用する「エコ」目的で、かつ現金化にも繋げようという考えだったと思うんですよね。それが、最近では逆転していて、車一つで効率的にお金が稼げる仕事になっているんじゃ無いかと。だから、UberとLfty掛け持ちで運用している人もいるし、車やドライバーの質も結構ばらつきがあります。まぁ、日本のタクシーと違って、アメリカのタクシーも千差万別だけれど、だからこそUber/Lftyが成立して居るのかなと思うし、だからこそ日本でそのままあのシステムを持ち込むのはどうかなと感じますね。
Uberは既に日本のタクシー会社向けの配車システムとして活路を見つけようとしているけれど、これだって其れ以前にそれぞれのタクシー会社毎、それらをまとめたものとしてアプリとして提供されている。でも、Uber/Lftyのアプリと比較すると、呼び出しとかが予約できる位の正直使いづらい感じのもの。その点Uber/Lftyは、ライドシェア目的なので料金精算も含めて使い勝手は一歩先を行っている。その両者のいいとこ取りをすれば良いとは思うけれど、Uber/Lftyとしては、それでは車を自由に増やしたり出来ないのが嫌なんでしょうね。日本の大都市圏は、地下鉄や私鉄が発達しているから、正直余り必要性は感じないけれど、地方の一寸した規模の都市圏だとどうしても「車」は必須。そう言う意味で、ニーズはあると思うけれど、そこに孫社長のように自分が正しいみたいなロジックを持ち込まれると、一寸抵抗感があるなぁ。
アメリカの場合、元々日本以上の車社会だし、時間他によってライドシェアによる流入制限をして居ることも有り、Uber/Lftyのようなビジネスが受け入れられやすい俎上はあったと思うんですよね。アジアでは、シンガポールが最初は日本と同じような状況だったけれど、その後ライドシェア向けに法改正したようですが、シンガポールの場合も狭い国土に車が溢れている状態だから、こう言う効率的な利用は好ましい。その辺り、やはり日本とは異なる事情が背景にあることを考えないと、単純にこれは良い・これは駄目、と言う議論では無いはず。まぁ、太陽光の件を出すまでも無く、この人の場合は荒唐無稽なアイデアで注目を集めて、そこで一気にマーケットシェアを獲得して、そこから本来のビジネスを始める様なスキームを、ADSLの頃から繰り返しているわけで、そう言うビジネスモデルが段々通じなくなってきた苛立ちもこんな津は現に繋がったんじゃ無いかと邪推してしまう。いずれにしても、日本向けのスキームはどれがユーザーにとって好ましいのか、もう少し色々なアイデアだしとか議論が必要なのでは。
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