2018年7月10日

責任と分担

今日から予定されていた、欧州やトルコ等への安倍総理の外遊が、西日本豪雨対策のためにキャンセルに。しかし、欧州(ベルギー)訪問の目的が日欧EPAへの署名だったこともあり、欧州側が調整したんでしょうね。17日に東京での署名に予定を変更することで調整していると言うニュース。それだけ、欧州側が期待するところも大きい協定と言う事なんでしょうね。まぁ、「日欧EPA」とは言っているものの、日本の先にはさらにTPP11の市場もあるわけで、将来的にどれだけ化けるか分からない状況ですから。

これだけ大きな署名となれば、一方の理由だけで簡単に変更することも難しいだろうから、多分豪雨被害が大きくなることを見通した時点で、直ぐに予定変更の調整が始まったのでは。多分日本側として、8月位まで延期することを考えたんだろうけど、欧州側としては優先度が高いと判断して、僅か一週間でしかも場所を東京にしてと言うかなりの譲歩をしたんでしょうね。で、予定が決まったから「外遊中止」という発表も出来るわけだし。勿論、欧州以外の訪問先に対しても、何らかの代替案を出して了承されているはずだと思うけれど。

で、野党は散々今回の外遊を批判して、今日内閣不信任案を提出すると言っているけれど、先ずその外遊がキャンセルされてしまい、上げた拳を振り下ろす場所が消えてしまった。また、今日内閣不信任案を出してしまうと、じゃぁ野党は被災地対応を蔑ろにしてまでも国会を止めたいのか、と言う事を言われかねない。安倍総理の被災地対応を批判していたものが、そのままブーメランで自分達に戻ってしまうリスクがかなり大きくなってしまう。あれだけ騒いでいたのが、全く効果無く逆に自分達に降りかかってくるのは、もうお家芸以上ですね。

個人的には、こういう時こそ一人のスーパーマンでは無く、組織として機能することが重要なので、総理は総理で必要な権限委譲をするなりして、東京でも、被災地現地でもちゃんと人物金が円滑に回り体制が出来ていれば、総理は総理として自分にしか出来ない協定署名と言う仕事をすれば良いと思う。何でもかんでも総理が出来るわけでは無いし、そう言う組織体というのはそれこそ独裁組織しか有り得ないわけだし。官房長官の菅さんでもいいし、副総理の麻生さんでも良いし、自分の代役として権限委譲すれば良いだけのことだと思うんだけれど。自衛隊の災害派遣だって事前に総理が命令を出して準備しておけば、実際の出動要請は防衛大臣がすれば良いだけだろうし。

被害が大きくなる前日に、議員宿舎で開いていた懇親会が問題と野党は言うけれど、じゃぁ自分達は同じ時に何をしていたのか全員が言えるのだろうか。と言うか、批判するなら「自分達はこれだけ被災地に対して仕事をしていたのに、自分は宴会とは怪しからん」というなら理解出来る。でも後半だけ取りだして言うのは、持っと怪しからんと思うぞ。組織体として体を成していない野党が、組織としてそれなりに回っている内閣や与党を批判するというのも、本末転倒だしなぁ...

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