2018年7月28日

エビデンス

良くもこんなことを考えるなぁと、逆に感心してしまう事例。先日の内閣不信任決議案の趣旨説明で行った、立憲民主党代表の枝野氏の2時間43分余りの演説内容を、書籍にして発売するというもの。全発言内容と、その解説も付けるそうだけれど、そんなもの読んで面白いと思う人が居るのだろうか。大学の講義だって1時間も我慢できないし、映画だってに時間を過ぎれば飽きてくるというのに。

一つ思ったのは、この趣旨説明の中で、枝野氏は加計学園問題に触れて、加計学園が獣医学部の認可を返上すべきと主張したこと。これって、民間に足しての政治家による脅迫とも言えるのでは無いかと、当時も問題になっていたけれど、書籍化することで加計学園は名誉毀損なりの訴訟を出せるようになるんじゃ無いだろうか。国会議員の場合、国会内での発言は罪に問われないわけで、そう言う意味では趣旨説明の場面では何を言っても、仮にそれが根拠の無いデマとか捏造の内容であっても罪に問えないけれど、今回こうやって書籍化されてしまうと、その書籍に対しての異議申し立ては可能なはず。その発言自体は国会の場で成されたことなので、訂正とか異議は申し立てできないとしても、この書籍に対しては内容に関して異議申し立ては可能だろうし、書籍化したことで枝野氏に対しても責任を問えるような気がするんですがどうだろうか。

この演説、その時間がこれまでの最長記録という事で話題になっているけれど、その内容に関しては殆どメディアにも登場しないし説明もされない。単に「内閣不信任決議案の趣旨説明で、歴代最長の演説をした」という事だけが話題になっているわけで、そんな演説の内容をわざわざ読み直す人が居るんだろうか。いつもの、元民主党お得意の「ブーメラン」で、その内容が文字おこしされて精査されて、しかも一般に書籍化されたことで通常の名誉毀損などの訴訟騒ぎになる切っ掛けにしかならないような気がする。まぁ、それはそれで、こう言う事を考えて実行してしまう、自らの考えの浅さが原因なんだけれど。

しかし、その書籍の発行元が「扶桑社」というのが、何だかなぁ... 話題になれば何でも良いというか、何か裏があるのかと勘ぐりたくなる気もするし。せめて、「フィルバスター検証」位の内容ならまだ分からないでも無いけれど。

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