2018年7月1日

画にも描けない餅

共産党、小池氏の発言から。すでにTL上では壮大ツッコミが入っているけれど、なんでこの人達の発想はいつもこうなんだろうか。単純に持っている人から上前をはねて、それを持っていない人に配分する、というのは一見正しいように見えるけれど、それってより悪い方向に均衡させるだけで、持っている人が少なくなればどんどん悪くなる話しでしか無いのでは。例えば「持っている人」が油田とか、金山の持ち主で、それを配分する、と言うのならまだ分かる。でも、それでもその資源が尽きれば終わりだし、その場合持っている人も持っていない人も路頭に迷うことになる。そうでは無くて、持っている人が持っている間にビジネスを成功させて、それが持続できる社会になれば、そこから持っていない人にも資源が回せるわけで、それが自由主義あるいは資本主義の根幹なのでは。

勿論そこには、両者の間に格差が生まれることを容認しないと行けないけれど、でも水を流すためには高い場所と低い場所が必要なわけで、格差が無い社会というのは理想ではあるけれど、実際にはそれは無いでしょう。それに、結局合わせようとすれば、より低い場所、より足りない場所に寄せるしか無いわけで、そうなれば全体の資源も減っていくことになる。だから、格差があることは有る程度認めても、持っていない人にも資源が回るように、全体の底上げをすることが大切なのでは。それによって持っている人がより持っている人になるだろうけど、持っていない人が持てる人に慣れれば、その方が望ましいのでは。

大体記事に書かれている例えばよく分からない。単に、20兆円とか1千万円という金額を、適当な数字に搦め手都合の良いことを言っているだけにしか見えない。例えば、内部留保の1%=2000億円を、雇用や昇給に回すように、とか言うならまだ「なるほど」と思うのに、毎日1千万使って5480年掛かるって、ソレドン内見があるのか。私も以前勘違いしていたけれど、「内部留保」って言うと企業が持っている現金みたいな印象を受けるけれど、それは違っていて建物などの資産や売り掛けの総量など、言ってみればその場で換金できないものが殆ど。勿論、その中には余剰現金も有るだろうけど、だからといってそれを直ぐに給与や雇用に回せるかというと、将来的にリスクも考えて利用しないと、会社自体が傾くかもしれない。そうなったらどうするんだろうか。

世界で唯一成功している共産主義の中国では、日本以上の格差が存在しているわけで、それを認めている。日本の共産党の主張って、それだけ観ても間違っている気がするんだけれど。それとも彼らが仮に政権を取ったら、今の中国のように24時間365日監視して、どんどん指導をしていく社会を作るのだろうか。個人的には、そう言うデストピア社会だけは御免被りたいけれど。中国の人達は、有る程度そう言う不便さを受入ながらも、取りあえず全て面倒見てくれるならそれで構わないという割り切りがあるように感じます。でも、やはりそんな世界は嫌だと言う事で、そこから脱出するために必死にビジネスを立ち上げて成功して、それを元に脱出する、それがビジネスの成功要因になっているような気がしてならない。それはそれで、チャンスの国ではあるけれど、アメリカと違って、失敗は許されない世界ではあるよな。

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