2018年6月18日

文字を文字に隠す

フォントの形状を微妙に変形させることで、文字情報を隠すという技術。人間の目では殆どその違いは分からないけれど、元々の文章(単語、文字)は変更されていないので、元の文章の内容は変わらない。ただ、形状の微妙な差分から、埋め込まれた情報を抽出するわけだから、画面表示するにしても印刷するにしても、その表示印刷品質が重要だし、その文字列を読み込む方も、読み込み精度が高くないと差分抽出出来ない訳で、どの程度の許容範囲があるのか一寸と興味が有ります。

元データの文章というのは、「このフォントで作成する」と決まっているんだろうか。標準的なフォントなら、大体どのデジタルデバイスにも導入されているから、文章内容さえ分かればそのオリジナルデータで再現することは可能。だから、参照するべきオリジナルデータの再現はどこでも可能。その点有利ですよね。さらに言えば、関係者の例えばパソコンには、そのオリジナルデータのフォントを微妙に改変したフォントデータを入れて、それを元に今回の手法で暗号をやり取りすれば、仮にそのデコード方法を知っている人間が暗号データを入手しても、差分抽出する元データは特定関係者しか持っていないから、幾ら差分を取りだしても無意味なデータにしかならない。

挿入出来るデータ量が文章の長さに依存するため、余り効率が良いとは言えないけれど、次の暗号へのポインターだと思えば良いかも。あと、実際にこう言う方法が必要な人がどの程度存在するのか、逸れも疑問。自分達が日々のビジネスで必要なのは、こうやって隠すことでは無く、オリジナルデータを第三者が解読できないように暗号化できる技術なんですからね。そう言う意味では、今自分のパソコンなどは起動時に指紋認証するようになっているけれど、その時読み込んだ指紋から復号化キーを生成して、それと一致しないと起動もデータの複合もされないような仕組みってどうだろうか。システムパフォーマンスに、大いに影響しそうだけれど。

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