2018年6月16日

微笑みのシンガポール

地元出身のジャーナリスト、有本香氏のコラムから、先日米朝会談が開催されたシンガポールについて。私も良く行くシンガポールは、大好きな場所の一つ。最大の理由は、やはり観光客として安心して滞在できること。コラムにもあるけれど、シンガポールを称して「明るい北朝鮮」と言う事があるけれど、北朝鮮と比べものにならない位の自由があることも事実。日本よりも厳しい飲食のルールとかはあるし、日本の雑誌のようにポルノ系に関しての規制は厳しいし、そう言う意味では日本よりも厳しい部分は存在するけれど、その分整然とした町並みとか雰囲気は、私は好きだなぁ。大体、今の日本自体外からは「世界で一番成功した社会主義」みたいな言い方をされるわけで、欧米から見たら、日本もシンガポールも、実はどちらも変わらないかもしれない。

私はヨーロッパには言ったことが無いので欧州が問うかは分からないけれど、アメリカには仕事やプライベートで何度も滞在しているので、有る程度アメリカの社会に関しては感じることはあるわけで、それはアメリカにも「秩序」は確かに存在するんだけれど、そのベースと言うかベクトルというのか、それは日本とは異なるという事。「自由の国アメリカ」と言うけれど、それでも時々聞く人種間の暴力はあるし、最近流行のPC (Politically Correctness)は個人的には一寸違う方向へ進んでいる気がするし。

一方で、中国などはかなりな全体主義国だと思うけれど、有る程度個人の自由や嗜好を犠牲にしても、日々の生活がそこそこ出来る社会を良しとする人達もいるわけで、その社会のシステムだけでは幸福度とか国の成熟度は一概に言えませんよね。まぁ、個人的にはそれなりの規律は必要だと思うし、逸れに反する人には消えて欲しいと思うこともあるから、多分に全体主義的な考えなんだろうけど。でも、多分シンガポールが顕著何だろうけど、日本も同様に狭い場所にそれなりの人数の人間が集まって生活するわけだから、余り個人を主張しても衝突するだけ。やはり、個人で許す範囲よりも協調するべき部分が増えていくのは仕方ないと思いますけどね。

もう一つ、シンガポールの社会派近隣諸国からの労働力に支えられていることも忘れてはいけない。最近日本でも、人口減少や労働力確保のために、移民や短期就労のルール変更などを検討していて、それは活力の活性化という意味でも必要だと思うし、今のグローバル社会では不可避のことではあると思うけれど、有本さんも後半で触れているように、有る程度冷厳とも言えるルールを入れて国民と移民の境界線しっかり引かないと、とんでもないことにもなる可能性が高くなるでしょうね。その当たり、日本人は昔からの島国的考えで性善説社会だったから、凄く甘いと思う。シンガポールは独立の厳しい時代があったら、その当たりは凄く割り切っているわけで、それが最初の「明るい...」という話しにも繋がると思うんだけれど、厳しさと独裁独善は全く異なる話のはず。それを混同している日本人が、お目出度いだけなんじゃ無いだろうか。

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