2018年6月11日

代理戦争

国政の代理戦争のようなようそうになっていた新潟県知事選挙。接戦、あるいは野党系候補有利という話も流れていたけれど、蓋を開けてみたら与党系候補が勝利。地方自治は地方自治、国政は国政と異なるものであるけれど、やはり官邸としてはホッとしたのが本音では。新潟県は、沖縄県のように米軍とか国政に関係するような課題は無いわけで、唯一上げられるのは拉致問題位か。でも、それは今回の争点にはなっておらず、最大の争点は柏崎の原発再稼働だけれど、これはどちらの候補も「慎重に健闘」という姿勢で、積極的に容認という立場では無い。結局は、県民としてどちらの候補がより生活に安心出来るかという、一番身近な課題を考えるべき選挙を、安倍政権打倒とか別事件の闘争に持ち込んだ特定野党が県民から批判されての結果なのでは。

特定野党の幹部に、それらを支援する色々な分野の著名人が入れ替わり立ち替わり新潟県に入り、現政権を批判して自分達が推薦する候補への投票を呼びかけたけれど、今朝になってみるとまるでその選挙は無かったかのような静けさ(笑)。政権退陣を要求していた立場が否定されたわけだから、自分達が退陣しないといけないと思うのだけれど。まぁ、この人達は、騒いで注目を集めたいだけですからね。その姿勢は国政でも同様で、やたらと退陣しろ、辞任に値すると相手の足を引っ張ることしか言わない。本当に国政を担いたいのであれば、相手よりも良いアイデア、政策を提案して実行出来るように努力すれば良いだけなのに。結局、この人達が政権を撮った時には、ライバルなり敵対する勢力の足を引っ張ることしかやらないんだろうなぁ。それって、かなり民主党政権時代の印象にオーバーラップする気がする。

次に大きな争点というか特定野党の人達が騒ぎ出すのは、秋の沖縄知事選挙でしょうか。先日入院した翁長現知事は、見た目だけでもかなり痩せられて、一寸以前の迫力みたいなものが感じられなくなり、仮にあの状態で立候補したら当選してもその後大丈夫かという点で支持が減りそう。ただ、官邸側としてもよほど魅力的な候補者を立てないと、やはり当選するだけの票は集まらないわけで、そう言う人材はいるんだろうか。今回の新潟県知事選挙では、地元出身で、副知事の経験もあるという地元に根ざした人だったから、厳しい競争も勝ち抜けたと思うのだけれど。結局地元の問題を、それとは関係無い見た目は派手な大きな騒ぎにしたことが、最大の敗因では? 選挙違反行為も色々言われていて、保育園の園児を利用したみたいな事も、県民感情を損ねたと思うし。まぁ、自分達の主張を通すためなら、手段なんて何でも良い、と言うのが特定野党の人達だから仕方ないけれど。今回の件で、少しは真っ当な政治をするように反省して欲しいけれど、どうも彼らの言うところの「まっとう」とか「立憲」という定義が、こちらの世界とは違うみたいだし(マテ)。

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