2018年6月15日

自分だけのもの

毎度おなじみ、PCWatch、山田祥平氏のコラムから、子供の頃から自分のものになるパソコン世代について。まぁ、確かに自分の子供時代学生時代と比較して、今の子供達っていうのはその当時には考えられない位の環境なのは確か。自分が子供の頃なんて、「自分だけのもの」なんて学校の教科書とそれ関係のもの位で、ほとんど無かった。高校を卒業して、予備校に行って、大学生になって一人暮らしを始めて、やっと周りの物全てが自分のものになったけれど、それでもお金は無かったから何でも買えたわけでは無いし。

ふと思い出しましたが、子供の頃から電気関係のことが好きだったので、ラジオに関しては自分で何回もニクロム線のコイルを巻いて、ゲルマニウムラジオを制作して、家の庭にACコードを裂いて作ったアンテナを張り巡らして地元の放送局の放送を聞いていたのが、唯一「自分だけのもの」だったかも(笑)。

例えば子供の頃の「テレビ」というのは家庭の中心にあって、うちは祖父がチャンネルの選択権を持っていて、次が父、子供の選択権は無いに等しいものだったけれど、両親の部屋にももう一台テレビがあったことと、一応長男という事で、そこそこテレビっ子だった記憶があります。その頃は、自分の好きなだけテレビを見ることが出来たらと夢にまで見たけれど、あっと言う間に小型テレビが出て、そのうちにワンセグでスマホで見ることが出来るようになり、今ではネット配信にYouTubeですからね。テレビなるもの自体が消えつつ有る時代にまさかなるとは思わなかったし。

家庭に一つはあった固定電話にしても、子機が接続出来るタイプが出たときには、家のどこからでも電話を受けたり掛けたり出来るようになって便利だと思ったけれど、携帯が登場して、それがどんどん普及して一人一台どころから一人二台三台の時代になると、逆に固定電話自体が不便な時代になもなりましたし。大体、その電話=音声通話、じたいも、今ではLINEとかtwitterとか、テキストベースの会話がメジャーになってきているし、最近では電話することされること自体拒否する世代も増えてきているし。まぁ、時代の流れとは言え、社会システムだけで無く個人の嗜好というかライフスタイル自体が変化してきた証拠ですよね。

元記事の内容は、それまで高価で子供が手にすることが難しかったパソコンが簡単に手に入るようになったけれど、それをこれまでのように供用資産とか宝物的に使っているうちには自分のものにならない身にならないという話し。世の中はスマホが主流で、どんどんデジタルライフはそちらに移行しているけれど、ビジネスツールとしてのパソコンと言うものは情報社会が継続する限りまだまだ必要な事も事実。言ってみれば、どんなに自家用車が普及しても、バスとかトラックとかが無くならないのと同じ。あるいは、SUVとかステーションワゴンみたいなものの人気が根強いのも同じ理由かも。そう言う意味で、今話題の「シェアリングコミュニティ(共有社会)」というのも今後のトレンドだと思うけれど、だからこそ何か一つあるいは何か自分のこだわりのものは、自分だけのものとして手元に置きたいという願望は逆に強くなるのかも。その一つに、パソコンが残って欲しいものだけれど...

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