2018年6月22日

変わる形

毎度おなじみ、PCWatchの山田祥平氏のコラムから、表示装置は○か□かという話。まぁ、コラムにも書かれているように、元々人間の情報装置=書籍が□で、そこに横書き・縦書きで文章を記載するように歴史が続いているわけだから、情報表示という意味では□が望ましいのは明らか。一方で、「時計」という装置の成り立ちを考えると、回転軸で針を回して時刻を表示する仕組みだったから、どうしても○型が有利になるし、□型の時計は存在するにしても少数派。○と□をどう組み合わせるのかはなかなか難しい事はよく分かります。

それに、液晶などの表示装置が、縦横二次元配列されたドットを点滅させて表示されることを考えると、やはり○よりは□の方が情報比用事領域も多い。最近では、車のダッシュボード用に□以外の表示デバイスも登場しているから、そんなに□に拘ることも無いのかもしれないけれど、少なくともテキスト表示を考えると□の方が有利だろうなぁ。そう言う意味では、○でも楕円でも◇でも良いけれど、表示I/F自体が進化して、文字情報以外の手段、例えばアイコンとかアニメーショみたいなもので、これまでのような情報伝達をするようになれば、□に拘ることも無いのかもしれない。文章表示だって、もしかしたらワイヤレスイヤホンがもっと小型化されて、常時装着しても問題無い位のレベルになれば、画面表示ではなく直接音声合成で発音して伝えることが標準になるかもしれないし。

コラムの後半部分を読んで感じるんですが、今のスマートスピーカーはともかく、最近登場してきたモニター付のスマートディスプレー等を見ていると、「それって、自分のスマホにアプリ入れて出来ないの」とますます感じてしまいます。元々、スマートスピーカーが登場したときも、わざわざ丸いデバイスを部屋の中にお無くても、スマホでI/Fを取って、スマホで処理できない事はバックエンドのクラウドで処理してもいいだろうし。先日スマートスピーカーを利用している友人と話しをしていて、彼は「あれって便利。特に電気の点け消しとかテレビの操作とか。」と言っていて思ったんですが、それだって、そういう特定操作の発声データは一度処理したら最適化したものをスマホに入れておき、次回以降はわざわざクラウドに接続しなくてもスマホ単体で処理できるようにすればパフォーマンスも問題無くなるはず。何で、単なるI/Fであるスマートスピーカーをわざわざ作って置きゃ中なら無いのか、それがよく分からない末席エンジニアです(笑)。

ディスプレーも付属するスマートスピーカー(スマートディスプレー)って、ある意味今のテレビの進化形になるような気もしますね。番組視聴はねっとが中心。今の地上波とかBS等は、最近テレビ各局が宣伝している、VODで見れば良い。リアルタイムで見たいものって、実はスポーツ中継とかそんなに無いのでは。ビデオやHDDレコーダーで、タイムシフト視聴が普通になれば、その延長でネット配信でも何ら問題無いような時代が直ぐに来る気がします。となると、NHKだってその一つになるわけで、そこにはNHKの解体民営化に...

閑話休題。表示デバイスの形が自由になるという事は、今のようなテレビとか腕時計という固定的な装置からの脱却する可能性もあるし、またOLED等の表示装置が、プロジェクションタイプで自由に表示サイズや表示位置を変更出来るようになっても良いはず。形の変化が、ライフスタイルの変化に繋がれば、個人的には楽しみです。

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