2018年6月14日

鵜呑みメディア

G7で、安倍総理だけが一人蚊帳の外になっていたとして報道などで引用されたコラージュ画像(コラ画像)に付いての、以下略ちゃんの検証記事。既存のレカジーメディアよりも、より生データに近いものが多く流通するネットワークの世界だけれど、データ量が桁違いに多いだけに、悪意あるデータ、変造されたデータも事実のデータの何百倍何千倍も流れてくるのもネットワークの世界。だから、情報リテラシーとして、まずはデータの出所や、そのデータを保管するあるいは裏付けする様な副次データの確認等が重要。ある意味イタチごっかの世界なんだけれど、それはレガシーメディアであっても同様で、新聞社や放送局あるいはその番組によって主義試聴が異なるわけだから、一つの新聞、一つの番組で判断するのでは無く、出来るだけ経路の異なる情報源同士を比較することが重要なのは、昔も同じ。最も、例えばニュースならNHK、報道なら朝日新聞みたいな暗黙の了解みたいな事も有ったけれど、今ではHNKのニュースでも信頼できないし、お金を掛けた特集番組も酷いものが出るようになったし、朝日新聞に至っては何をいわんやというか...

ネットの世界では、ある意味一方通行の世界で、かつ自分の一言がどれだけ世界中に波及するか理解していない理解出来ない人が多すぎるのが問題。例えば、自分では「これは冗談」と思って投稿したものが、それを観た他のユーザーは「事実」と誤解して拡散する何て言うことは、もう日常茶飯事。それこそ、最後に「これは冗談です」と書いても、それを読む前にリツイートしたりして、慌てて削除しても既に再リツイートされて拡散していたりと。拡散するスピードと範囲は、指数級数以上に増加していくのがネットの良いところでもあるし恐いところでも。その怖さをもっと理解するべきだと思うけれど、気軽に参加してくる人はそんなことは露ほども考えないんだろうなぁ。

今回の場合は、日本国内の有るユーザー(しばき隊関係者らしいけれど)が作成したコラ画像が広がり、それを欧米のメディアが意図的かどうかは不明だけれどさらに手を加えて拡散されたものだから、回り回って中国メディアが事実として報道してしまった。正直、文章による情報も言葉の意味や前後の文脈で理解の差が生まれる以上に、画像とか映像なども、一寸切り取り場所とか変更すると180度異なる意味になったりするのが恐い。全く関係無い写真を「日本軍蛮行の場面」とキャプションつけて掲載すれば、それが第二次大戦での日本軍が地元民を惨殺した証拠、と言われてしまうことは何度もある話。中には、その画像に埋め込まれた透かしや注釈を、わざわざ編集して削除してしようしたるする場合も有るわけだから、もうそれって犯罪ですよね。一般人が冗談でコラージュするのでは無く、れっきとしたメディアとかジャーナリスト我僧藺生とをした場合は、それこそ職業倫理違反みたいな罪状を新たに作らないといけないかもしれない。

本当ならば、幾ら「レガシーメディア」であっても、その情報の裏付けを取った上で自分の記事として公開しないといけないはずなんだけれど、ネットに流れている面白そうな情報だと直ぐに飛びついてしまう。それで後から分かっても、謝罪するわけでも無く、反省するわけでも無く、無法地帯化している気がしますね。大体、メディアがライバル社の情報を利用して報道するなんて言うのは、もう仕事していない証拠なわけですし。本来情報の発信者側にいるべきメディア人が、いつの間にか読者・視聴者と同じ情報の受け手になってしまい、それを右から左に動かすことが「メディア、ジャーナリスト」の役割と思っているのが間違いなんですよね。メディア、ジャーナリストは、そこで一旦情報を止めて、必要ならば外に出さないことが一番重要な仕事なんじゃ無いかと思うのだけれど。

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