2018年5月31日

スポーツ指導

今回の日大の問題に関して、学生連盟から裁定が出たことで、一つ山を越えたと思うけれど、今回の見学チビになって、日本大学の大学ガバナンスの話しや、学生スポーツでの圧迫指導とパワハラの問題とか、何かの切っ掛けで一気に拡散しそうな雰囲気も。特にパワハラに関しては、大学スポーツだけでなく、例えば高校生スポーツでも指導者vs選手の関係でのパワハラではなく、スポーツ運営としての同様の問題も取り上げられないだろうか。

一番卑近な例は、夏の甲子園。厳しい状況の中、後半に行けば行くほど短いインターバルで試合が続き、それによる選手、特に投手の酷使は以前から問題になっているもの。あるいは、自分が関わってきた陸上競技でも、夏のインターハイでも、真夏の8月1日からの数日間の試合開催も、今にして思うと厳しかったなぁ。自分が高校三年生の時には、初日から数日36度位の気温が続き、最終日だったかな5日は32度になったら凄く涼しく感じたことを今でも記憶しているし。

今回の件で、アメリカのNCAAや向こうでのスポーツ指導方法システムを日本にもと言う話をよく聞くようになりました。それはそれで良いことだと思うけれど、これまでの背景も歴史も違うアメリカのシステムをそのまま日本に持ち込んでも成功するとは限らないわけで、そこは短絡的に判断するのは無謀だと思う。大体アメリカの大学の場合は、一つのスポーツビジネスとして、大学の研究成果とかそう言うものと同じようにスポーツも捉えて全体のシステムを作っているわけで、そう言う意味ではスポーツ部だけの話では無く、大学全体の経営にも関わる話。ある意味、昔の武道系の流れから精神論に傾きがちな日本のスポーツとは、かなり趣が違うと思うんですよね。

例えば日本の大学でも、早慶戦とか一つのブランドと言って良いようなものになっている場合も有るけれど、逸れもそれだけの単発のイベントで終わっていて、世代や地域を巻き込んでのアメリカの大学を中心としたフランチャイズビジネスにはほど遠いような。あそこまで大規模かつ統一的なシステムにすることで、一つは全体の経費削減とその分をより効果的なスポーツ経営に振り分けることが出来るだろうし、地域貢献にも繋がる。それによって、安全性を高めることや施設の充実等選手にも還元されてくるわけで、そう言うエコシステムが出来ているけれど、それだって長い年月や色々な経験があってこそ。そう言う意味では、NCAAを参考にするのは良いけれど、日本に合わせる努力と言う所に、もっと焦点が合わないといけない気もしますね。あるいは、それこそスポーツ庁が半強制的に組織化してしまうとか。

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