2018年5月2日

消えた物は分からない

PCWatch、西田宗千佳氏の記事から、4月30日にリリースされた「Windows10 April Update 2018 (Redstone4)」の新機能について。西田氏が最初に書いているんだけど、
細かなアップデートを繰りかえす上に、マイクロソフトは各アップデートにおいて「どこがどうかわったか」の一覧を公開していない。だから、多くの人には「アップデートはあるが、なにが起きるのかよく分からない」はずだ。
って、もうね1,000%同感するなぁ。「Update」という名前も悪いですよね。以前のようにOSの呼び名自身が変われば、こちらもそれなりの覚悟をするんだけれど、「Windows10」という名前は変わらず、昔の「SP(Service Pack)」みたいな感じで、大きな変更がどんどん降ってくるわけだから。

で、新しく追加された機能は、まだ良いのですよ。実際に使ってみれば、何か新しい物が入っているとそれでも分かるから。一番困るのは、「昔有ったのに無くなっている機能」であり、「その代替機能はなんだか分からない」事。それが、デバイスの設定であったり、タスクやサービスの機能であったり、元々サポートされていた仕様が、アップデートされたら何の断りとか警告も無く突然削除されていたり。酷いのになると、「それってbugだよね」と思うようなことが「デザインです」とか言われてしまうことも。本当、出来れば過去に世代くらいと最新世代の機能や仕様の比較表を提供して欲しい。結局我々が知るのは、こう言うライターさんが記事にした物を、集めて切り貼りしてやっと理解でするんですからね。それだって、ライターさんが全てを網羅しているわけでは無いから、暫くしてから気が付くこともあるわけで、ほんといい迷惑。

Microsoftは、新しいUpdateで、これだけ良くなりました、これだけ便利になりました、と良いことしか言わないけれど、こちらが一番知りたいのは以前有った問題が治ったのかどうなのかと、その代替機能なり手段はどうなるのかということ。確かに便利な機能は使ってみたいし、興味も有るんだけれど、それが無いこれまでの利用で特に不便さを感じていなければ、直ぐに新しい機能に移行する理由も無いんですよね。音声操作は便利だとは分かっているけれど、じゃぁそれが必要な場面ってどれだけ有るのか。スマートスピーカーも含めて、音声操作のデモとか見ていると、凄く無理矢理音声操作をしている印象を受ける。VR/MRにしても、それってゲームとかエンタメでは新しい手法に繋がるんだろうけど、日々の利用とか仕事にどれだけ影響するかは、これからやっと始まるところ。そう言う成長も必要だけれど、殆どの人はこれまで土曜日々のルーティンワークを少し便利に効率よく使いたいだけなわけで、そう言うポイントでは殆ど情報が出てこないのが悪いところじゃ無いかと。

新しい物は、見せたいし使わせたいから積極的に宣伝もするし記事にも載るんだろうけど、削除したものや消したものは、もう見ることも使うことも出来なくなってしまうわけで、そうなると以前との比較評価も出来ない。それがどれだけの負担になるのか、ちゃんと理解して責任を感じて欲しいですよね。

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