2018年4月11日

後藤完夫氏逝く

アメリカンフットボール専門誌「タッチダウン」の創設者で元編集人であった後藤完夫氏が、病気のため死去されたというニュース。30代後半位のフットボール経験者なら、誰でも知っていると言って良い人だろうなぁ。私も現役時代は少ない情報源の一つであった「タッチダウン誌」を、毎月むさぼるように読んでいたけれど。

自分も社会人フットボールに関わるようになって暫くして、時々サイドラインで写真を撮影している後藤さんの姿を何度も見かけたけれど、まぁ自分の世代なんかだとある意味スターの一人ですよね。勿論、自分の父親に近い世代だから、現役のことなどは全く知らないけれど、タッチダウン誌の情報=後藤氏の実力みたいな誤解で、凄い人だなぁという印象がずっと続いていました。多分現役の頃は、もっと筋骨隆々とされていたのかもしれないけれど、サイドラインでお見かけするようになったときは、失礼を承知で言えば「その辺のお爺ちゃん」みたいな感じで、下手をすると見逃してしまうかもしれないくらいの存在感でしたね。

日本のフットボール界を創り支えてこられてきた功績者の一人であることは間違いないわけで、75歳という年齢は今の時代ではまだまだ活躍できる年齢と言って良いでしょう。ただ、編集者として活躍されていた頃の様子と比較すると、ここ5~6年位の様子は一寸心配になるような印象で、その頃は「人間年を取れば」と加齢によるものと思っていたけれど、やはりどこか悪かったのだろうか。それでも、好きなフットボールを見ることが健康に繋がる最大の特効薬だったのかもしれない。

一時期は、NFLやSuper Bowlの解説者と言えば、この後藤氏が当たり前のように搭乗していたときもあったけれど、あの独特の語り口が懐かしいですね。ご冥福をお祈りするばかりです。

合掌。

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