昨日放送されたR-1グランプリで優勝した、盲目の芸人(漫談家?)浜田祐太郎氏。盲目の自分をネタに自虐的なネタが中心で、あぁ、これは行ったなと最初の予選の様子を見たときに思いました。対抗馬(?)のゆりやんレトリィバァのネタが、一回目が少しネタ的に間延びしていて後半伸びず(だから同点だったと思う)、決勝戦では個人的に「面白くないときのゆりあんネタ」で、浜田氏との差が出ましたね。
漫才師、あるいはタレントさん・芸人さんは、色々なネタの持ち味があるわけで、そのうち多くの場合は地震の性格とか容姿をネタに自虐的な話をすることが多いんですが、浜田氏も今回はそう言うネタ中心。彼の場合は、シュールな方向に行く異なる笑い飛ばす系の話なので、なんとなく感じたのは「五体不満足」で乙武洋匡氏が登場した時みたいな雰囲気を感じました。言い方が難しいけれど、一つの個性として笑い飛ばせる、みたいな。ただ、彼の場合もこの方向性のネタだけではじり貧になる事は確かで、今の優勝後の忙しい時間の中でも次の柱を見つけないと話題だけで終わりそう。
ただ、彼の話を聞いていると、先ず声が凄く聞きやすい。それと、話し方も分かりやすくて内容に寄らず馴染みやすさというか親しみやすさを感じるのは凄く武器になるんじゃ無いかと。本人の希望に添うかどうかは分からないけれど、コメンテーターみたいな仕事もかなりこなせるんじゃ無いだろうか。人に何か語り伝える場合、話の内容とは別にやはりその人の声とか話し方が重要な予想になるわけで、一つは凄く特徴的な声とか話し方と言うのが武器になると思うけれど、その太極になるのかもしれないけれど、凄く分かりやすくはっきりした話し方と言うのも魅力だと思うんですよね。彼の場合は、凄く後者の資質を感じました。芸人の「噺家」としても面白いし、一寸ユーモアーの有るナレーターとか、場合によってはタイミングを上手く伝えられれば、アニメの吹き替えだって面白いかもしれない。台本だって、わざわざ点字に変換しなくても、テキストスピーチアプリに入力して再生すれば良いだろうし。
そう言うことって、結局彼の芸人としての幅も広げると思うんですよね。昨日のネタは、まだ若手だからと言う事も有るんだろうけど、自分の経験話が中心で、それはそれで良かったんですが、さらに幅を広げようと思うともっと色々な経験が必要なわけで、そういう意味では言い切っ掛けになるんじゃ無いかと。一寸早口だったけれど、明瞭で滑舌の良い話し方と、よく通る声質っていうのは、これから面白い素材になるんじゃ無いかと個人的に期待したR-1グランプリでした。
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