2018年3月28日

日本ハム新スタジアム

アメリカのMLBとかNFL等の場合、結構自分達に都合が良いような場所や内容のスタジアムを作ったりしますが、今回の日本ハムの北広島市への移転は、それに近いのかなという印象。日本のプロ野球では、広島のマツダスタジアムくらいだろうか、前例としては。で、アメリカの場合は、基本車社会なので、場所がある程度辺鄙な場所で会っても、周りに巨大な駐車場があれば結構何とかなる。スタジアムによっては、高速道路からの進入口がダイレクトに作られている所もあって、しかも試合開催日のみそこがオープンされたりして、凄いなと思ったことは一度や二度じゃ有りません。日本の場合は、なかなか車優先の立地というのは厳しい気がするので同じような事は厳しい化もしれませんね。基本、電車やバス等の公共交通機関が必須。東京ドームを筆頭に、国内の大きなスタジアムは殆どそうじゃないだろうか。

で、北広島市に作られる新スタジアムは、今の最寄り駅から1.5km離れているそうで、これはちょっと遠いですよね。責めて、その半分くらい800m位ならなんとか徒歩移動でも我慢できるけれど。駅からパスでのピストン輸送となると、そのバスの準備や当日の停留場所なども大変。多分、野球以外のイベント時にも利用することを考えても、鉄道というのは採算性の面でペイできないだろうし。野球場だけで無く、複合的な施設になるようなので、やはりシャトルバスでの連絡が一番現実的かな。総合レジャーランド、リクレーション施設みたいな感じで整備出来たら、その駅から施設までの1.5kmの道路も一つのイベントになると良いですよね。

日本のスポーツ、特にプロスポーツの代表である野球とかサッカーとか見てみると、大きな球技場・球場が必要なので、どうしても施設は地元(公共施設)、プレーは自前、という区分が出来てしまう。その場合、どうしても見せるもの=売り物は、競技部分だけになってしまい、付加価値が付けづらい。最近の記憶だと、横浜スタジアムの経営権を購入したDeNA等が「ポールパーク構想」を打ち出したり、楽天も宮城のスタジアムをその様な方向で整備しているけれど、「野球によるレクレーション」から「野球もあるレクレーション」という方向性が、これからの一つの目標じゃ無いかと。その競技を見るために出かけるのでは無く、その競技も含めた総合的な「何か」を提供することで、差別化が出来るしそれが無いとどんどん衰退していく気がしますね。

そういう意味で、今回の様にベースとなる施設からアイデアが入れられるチャンスはなかなか無いのでは。勿論日本ハムだけの希望で出来るわけでは無いだろうけど、かなりアイデアは入れ込めるはず。勿論、そう言うことをやろうとすると、それなりのスペースが必要で、そうなると現在都心にあってアクセスの良いスタジアムは不利になるんですが、そこは遣り方次第だとも思う。東京ドームのある後楽園遊園地という組合せも一つのアイデアだと思うし。今回の日本ハム移転が、そういう「スポーツビジネス」「スポーツライフ」という大きな括りでの一つのベンチマークになる事を期待したいですね。

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