2018年3月16日

部下を呼び捨て

麻生大臣が佐川国税庁長官を呼び捨てにして居るのは怪しからんという反応は、個人的には組織の長が自分の部下を公の席で引用するのだから、そこは「佐川さん」とか言うのは変だと思うけれど、それでも「佐川長官」とか言っても良いだろうという気はします。ただ、一般的な会社組織では、やはり呼び捨てというか、最初に「部長の鈴木が」と肩書き付で相手にその人のポジションなり責任を明確にしたら、後はいちいち毎回「部長の鈴木」と繰り返すのは、逆にそちらに責任転嫁しているようにも感じられるので、二回目以降は「鈴木が」という言い方になるでしょうね。たまたま同姓の人物が複数登場するような場合は、あえてどちらの「鈴木」なのか、肩書きで区別するだろうけど。

不破雷蔵氏のまとめにもあるけれど、まぁ、麻生大臣の何時もの言い方を割り引いても特におかしいとは感じられないメディア対応だけれど、やはり少しでも重箱の隅を突きたいレガシーメディアとしては、こういう所でも針小棒大に取り上げて、視聴率なり購買意欲なりをかき立てたいのだろうか。

ただ、私が新入社員で入った某外資系の会社は、社内では平社員から社長まで、すべて「○○さん」と読んでいて、外部の会議とかそういう場合を除けば、肩書きなんて言う機会は殆どありませんでした。だから、偉い人だと知っていても、その人がどのポジションなのか知らない場合もあったし(笑)。これでこまるのは、外に行ってお客様と話をするときにも、つい「○○さん」と言ってしまうこと。そうすると、その「○○さん」が私の上司だったり、部門の長だったりしても、相手は同姓同名の別の人と思ったりするんですよね。まぁ、そういう失敗も和解うちに何度か繰り返して、段々と内と外の切替は出来るようになったけれど。

サインのベンチャーとか社歴が若い会社などでは、そういう肩書きには捕らわれずに、最初から「○○さん」とか、場合によってはニックネームで呼び合うことも珍しくないだろうから、逆に呼び捨てだと気になるんだろうか。というか、本質出なくそういう傍系の話を大きく扱うという所に、今のメディアの問題があると思うんですけどね。行政も、ある意味ビジネス同様組織体が集まって出来るシステムと思えば、そこにはそれなりのルールが存在するし、それは時としてその組織外から見たら奇異に感じることもあるだろうけど、でも今回の話は普通にビジネスをして居れば常識の範疇の話だと思うんだけれど。

多分メディアの世界では、別の次元断層が横切っているに違いない(マテ)。

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