2018年3月24日

送番分離

放送法の改革に関して喧しいけれど、個人的に思ったのが、電力業界で言われてる「送電分離」と同じように、テレビ放送やラジオ放送も「送信と番組制作を分離」したらどうだろうか、と。送信する業者はオークションでチャンネルを確保し、そこに例えば5分単位とかで「使用料金」を番組制作者から徴収する。番組制作者は、自由に好きなチャンネルなり時間帯を選んで番組製作をする。自社製作だけで無く、外部から委託されてその趣旨に沿った番組コンテンツを提供してもいい。要するに、今の放送局を二つに分けて、それぞれ競争させるという話。

で、例えばNHK。地上波では総合とEテレがあるけれど、Eテレは放棄して民間業者のオークション対象にする。Eテレのコンテンツは、主に教育的目的の物だから、これはもうインターネットで自由に視聴できるようにした方が、利用する学校側だって便利なはず。総合チャンネルにしても、基本今のNHKが担当する部分を全放送時間の半分くらいにして、ただし、朝・昼・晩のニュースとか特定の時間帯には優先権を与える。空いた時間帯は、他の放送局同様、民間からのコンテンツを放送することで、利益を上げても良いことにする。それによって得た利益は、今の受信料を削減するために使う、と。Eテレチャンネルを手放したら、NHKに関しては今の総合チャンネルをオークション対象から外してもいいかも。逆に、NHKがコンテンツ作成を指定も良いけれど、その利益は必ず受信料の値引きに使うことにして、その代わりにその制作コンテンツの二次使用や販売は自由にやって良いことにして、コンテンツビジネスを認める。

送信業者は、あくまで指定されたコンテンツの送信にのみ責任を持ち、例えばマシントラブルで停波したとかは責任を負うけれど、内容に関してはコンテンツ制作者が100%の責任を持つことにする。地方局はキー局からの配信が無くなるけれど、こちらもあくまで送信業者としてキー局と契約してもいいし、場合によっては昔放送局が少ないときに良くあったように異なるネットワークの番組を混ぜて放送して胃も良いだろうし。キー局としては、全国的なネットワークは必要だから、そこは今のように同時放送の時間帯とかを付加価値として番組獲得の武器になるかもしれないし、地方局はキー局の契約番組のいいとこ取りか出来るかも。場合によっては、三日前ぐらいにならないと、その日の放送内容が決まらないというような、ぎりぎりの値段交渉も生まれたりして。

コンテンツ制作者は、例えば1時間の枠を貰ったら、その中の何%をCMにするとか決めて、スポンサーから制作費を獲得して番組製作をする。例えば、CM時間を長くするとかして契約料金を高くしたり、時間帯を選んで値段付けをしたりとか。最近のテレビショッピング番組では、かなりの自社スタジオを持っていたりするから、それを利用してもいいし、そこでライブ中継しながら契約局に送信して放送して貰っても良いだろうし。勿論、内容に関しては、今と同様ポルノとか虐待とか、そういうものは許さないのは当然。

なんとなく良さそうなアイデアのような気もするけれど、何処かに穴もありそう(笑)。

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