2018年3月22日

AAF誕生?!

今年初めにXFL復活の話しを聞いた時にもビックリしたけれど、それよりも早く新興リーグとしてAAF (Alliance of American Football)が発足するというニュースにはさらにビックリ。来年のSuper Bowlが終了した翌週の、2019年2月9日からスタートする事を目標に、1チーム50名で8チームを秋までに準備して12週のシーズンを開催するらしい。で、このリーグでは、安全性の向上と試合のテンポアップを目標に、

  1. キックオフは省略して、25ヤードから攻撃開始
  2. オンサイドキックを選択した場合、自陣35ヤードから4th Down 10で開始する
等、結構厳し目のルールのような気がする。さらには、プレイクロックを短縮し、CMタイムアウトも無くし、PATも常にプレイ(2ポイント)のみにして、二時間半で試合が終了するよう目指すということ。このあたりは、テレビ放送をカなり意識した感じ。

今回は、NFLで活躍した選手やオーナーに、さらにCBSが放送をする等、今現在聞く限りではXFLよりもかなり現実的な気がします。さらに、多分それなりのレベルの選手獲得のためでしょうけど、スカラシップやフィールド以外での手厚いサポートも謳っていて、フットボールをやるときは勿論、それ以外、それ以降も含めてサポートしていくと言っている点。凄く資金的に大丈夫か不安になるけれど、もしこれが実現するとしたら新興フットボールリーグとしてだけで無く、一つのキャリアパス形成の機会としても面白そう。

ただ、良くも悪くもシステムとして完結している今のNFL/カレッジも含めたフットボールシステムに風穴を開けるのは、カなり難しいと思う。まずは1チーム50名、全部で400名の選手集め。勿論フットボール人口が桁違いなUSなら、その程度の選手集めは造作も無いのかもしれないけれど、それなりに知名度や能力が無いと視聴者は直ぐに飽きてしまうことは、過去経験済み。Super Bowl直後からシーズンインだから、まず現役のNFL選手は無理でしょう。其れ以前にシーズン終了した選手も、契約的に参加可能になるんだろうか。大学卒業選手だって、まだドラフトも始まらないし、そこで怪我をしてNFLへの挑戦権を棒に振っても困るだろうし。以前の新興リーグの場合は、そういう選手の参加を期待してシーズンインが4月位に設定していたと思うけれど、それでも参加した選手のレベルは今ひとつでしたからね。今回はさらに厳しいと思う。ただ、シーズンが2月~4月ということなので、逆にNFLの春キャンプに招聘される可能性は、ヨーロッパなどでプレーするよりも可能性は高くなるんじゃ無いだろうか。そのボーダーにいるレベル選手をどれだけ集められるかが正念場でしょうね。

さらに言えば、これまでのリーグも、試合を開催して「ビジネス」としてフットボールゲームを運営するだけでも大変だったのに、今回はそれにプラスしての話も出ているわけで、正直最初の運転資金がどれだけ掛かりどれだけ目処がついているのかも疑問。基本的に、NFLのフランチャイズの無い場所に8チームを設けるらしいけれど、スタジアムは大学スタジアム利用でも問題無いけれど、その8チームがどれだけ国内に分散するかで、遠征費が馬鹿にならないだろうなぁ。選手50名と言う事は、コーチ・スタッフ含めて100名程度の移動になるわけで、なかなか大変だと思う。まだ詳細は余り出てこないけれど、少なくとも日本人選手も含めて間口が広がる話ではあるから、先ずは1年後のスタートに期待したいところだけれど。

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