中国の習近平体制が、任期制度撤廃を目論見、次の全人代で憲法改正をして毛沢東元国家主席並みの独裁体制を作り上げようとしているという記事。日本では、安倍第二次政権の長期化に野党が批判を強めているけれど、少なくもと日本では選挙で選ばれた国会議員から選択されているシステムだし、安倍さんにしても一度失敗してからの二度目の政権なわけで、仮に問題があれば二度目は無かったはず。運が良かったのかもしれないし、その前の民主党政権の余りの酷さに誰でも良いという投げやりな選択だったかもしれないけれど、それでもその後何度も選挙を経ても多数の支持を維持しているわけで、それはシステムとして健全な証拠。一方で中国は、憲法改正までして個人に権力を集中させようとしているけれど、日本で改憲反対を言っている人達はこう言う隣国の姿勢に対してはどう考えているのか是非聞いてみたい。だいたい二本の野党にも、20年近く党首が替わらない政党もあるわけで、やはり共産主義って言うのは独裁下に繋がるのねと妙に納得していたりして。
独裁国家というのは、政治的にも経済的にも未熟な国とか全体を把握しやすい規模の小国で生まれやすいものという理解だったけれど、GDP世界第二位、日本の倍もの規模の国が、さらに13億人の人口を抱える国が、一人の代表者の全権で運営されるというのは、それが正しい方向を見た物ならば良いけれど、一寸ベクトルがそれるととんでもない話になりそう。これが100年位前の話なら、国内で内乱が発生して内部崩壊していくんだろうけど、今の中国はその点の締め付けも大きいわけで、ある意味「寄らば大樹の陰」と歓迎するのかもしれない。
普通ならば、そういう歪みがどんどん溜まると、国民の不満が爆発して崩壊すると思うのだけれど、中国の場合は歴史的にそういう状態が「普通」で、だからこそそういう状況の中上手く生きぬ楠部みたいな物が多分あるんでしょうね。自分達にとって「都合の良い社会」が「良い社会」という認識は、その都合の良さがどの様な制限なり限界の中で作られた物であっても、自分が生きるために満足ならばそれで良しという仕組みに慣れてしまっているんでしょうね。
世界トップクラスの武力と経済力をもち、さらに多大な人口を有して影響力の大きい国が、それを武器に自らの意のままに世界の中で振る舞い始めたとき、今日本の与党相手に「政治ごっこ」をしている野党の皆さんは、一体どの様な方法で日本のために仕事をしてくれるのだろうか。「話せば分かる」と行って、相手の前に進んで説得してくれるんだろうか。多分、何もしない・出来ないで、これまでと同じように与党政権を批判することしかしないんでしょうね。「説明が足りない」「誠意が無い」「国民は納得していない」とかいって。そういう無駄飯食いは、確かに日本の政治の欠点だと思うなぁ。それを無くすためになら、一瞬でも一党独裁ならぬ一人独裁が誕生してもいいかも。兎に角、自分のための政治では無く国民のための政治をする野党なり、与党の勢力なりが生まれて、毎日真剣な政治をして欲しいなぁ。
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