2018年2月7日

苦しい言い訳(2)

森友問題で、首相からも名指しされた朝日新聞が掲載した反論(?)記事。先日の加計学園関係のtwitterのツイートに対しても苦しい言い訳をしていたけれど、今回の記事も「我々はそんなこと言っていない、相手(=籠池元理事)の意見をそのまま掲載しただけだ」とも読める内容。大体記事の見出しにしても「森友、国会議論噛み合わず」と、まるで問題は国会の議論に有るような書き方だけれど、最初から野党側は「怪しい」と言うだけでその根拠も証拠も示さずに認めることだけを要求し、与党側は「そんなことは無い」と言っても無いことの証明である「悪魔の証明」を要求される状態では、最初から噛み合う余地すら無いわけで、見ようによっては恣意的な見出しの付け方だなぁと言う気がする。

大体朝日新聞が言うべき事は、黒塗りの校名をどの様に調べて「安倍晋三記念小学校」と報じたのか、先ずはそれを説明するべきでは。問題なのは、文科省に提出した設置趣意書のタイトルに書かれていたものがどうかという話なのに、朝日新聞は事前に籠池氏がそう言っていたから書いたという「伝聞情報を真実と判断しました」と言っている。詰まり、聞いたことをそのまま書いたわけで、それって「取材」なのか? 裏取りせずに、聞いたことが「正解」と主って新聞記事にして良いなら、何でもありですよね。朝日新聞はアリバイ作りのように「(24日に財務相が公開したので)25日にその旨記事にした」と釈明しているけれど、その記事はやはり籠池氏のコメントだけで掲載したと書いてあり、本来手元にあるだろう提出した書類のコピーなりを調べていないことはその頃から認めていたわけで、それってメディアとして良いの?

朝日新聞にしては珍しく長い説明でしかも有料記事にせずに公開記事にしているけれど、結局は意図的かどうかは分からないけれど、朝日新聞はメディアとして十分取材をせずに自分達の憶測あるいは希望を記事にしてこれまで批判していたことを認めただけの内容。例えば籠池氏がわざと「安倍晋三記念小学校」と書いた偽の趣意書を準備して、それを見せられての記事なら、それは仕方が無い。でも、そんなことすら無いし、大体当時から話題になっていたけれど、黒塗りされて公開された趣意書の乱し部分に、どう見ても「安倍晋三記念(小学校)」の六文字が納まるほどの余裕は無いわけで、それ位は日頃この手の文書作成をしていれば先ず疑問に感じるところ。そういう素人でも感じ疑問すら感じること無く朝日新聞の記者は記事を作るのだろうか。それって、素人以下の能力と言われても仕方ないのでは。

記事の中では、野党議員などからも「事前に担当課長が聞いた」と批判しているけれど、そこでどんな話が出ようとも、彼らが問題にしているのは「設置趣意書に安倍総理の名前があったから忖度したので」という事なんだから、そこに安倍晋三記念小学校の名前が無いのであれば、その前提が壊れることになる。これまでの話では、籠池氏側が昭恵夫人や安倍総理の名前を出して交渉を有利に進めようとしていた事は分かっているんだから、結局籠池氏側の行為が証明されただけでは。結局騒いだ側の立証は何も出来ずに、朝日新聞も裏付け取材をせずにその口車をそのまま記事にしたことを自ら認めたような内容なんだけれど、これで説得できると思っているんだろうか。まあ、朝日だから、で終わりそうだけれど。

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