2018年1月24日

草津白根山噴火

昨日発生した、群馬県の草津白根山噴火。地元を拠点にしている陸上自衛隊が、ここで訓練中に被災し、不幸にも49歳の陸曹長が被弾して死亡。あと二人も縦隊というニュース。まさに、この地域で災害が発生したときには、この部隊が出動し救助作業をするために、この日の訓練をしていたらしいのですが、そこで被災するというのは余りに残酷な気もします。49歳で陸曹長ということは、バリバリのたたき上げで、曹長ですから実質的な部隊のリーダーな訳で、もしかしたらそろそろ准尉への昇進だって有ったかもしれない有能な人なんだろうなぁ。

勿論、訓練中に不慮の事故あるいは災害で命を落とすことは自衛隊以外の人達、消防員とか警察官とかでも発生する可能性があるわけで、今回の事故もそういう不幸の一つではあるけれど、やはりやるせない気持ちは消えませんね。当日は一般のスキー客の人も多くゲレンデやゴンドラを利用していたらしいけれど、幸いにも怪我人は出たけれど命に関わる人は居なかったようで、それがせめてもの幸いなのかも。もしかしたら、この陸曹長さんが身代わりに全ての危険を受け止めてくれたような、そんな気持ちも感じる災害です。

今回の噴火は、マグマ噴火ではなく水蒸気爆発だったようで、それだけに予測は難しく警報も出ていなかったとの事。それをせめることは出来ないし、だからこそ自然災害に関しては発生を予測することよりも、いつ何時遭遇しても対策出来る心構えが必要なんだろうけど、なかなか難しいですよね。今回の様にスキーの場合は、例えばヘルメットをするとかプロテクターをするとか対策可能でも、ゴンドラに乗っているときに噴石の直撃を受けたらどうしようも無いだろうし。それが怖ければ、そういう場所に行かなければ良いという話になるけれど、それはそれで生活が窮屈なものになってしまうし。

ただただ、亡くなられた陸曹長のご冥福を祈ると共に、未だ渋滞と伝えられる二人の隊員と怪我をされた一般客の方の恢復を願うばかりです。

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