2018年1月12日

ロボットホテル

「切り込み隊長」山本一郎氏のコラムから、ハウステンボスの「変なホテル」も含めた今ひとつな内容に関して。「変なホテル」は、開業前後に確か「ガイアの夜明け」で特集されていて、正直最初に見たときには「話題にはなるんだろうけど、転けるんだろうなぁ」と思ったんですが、いゃいゃ、さらに都内や蒲郡などにも展開するなど、「あれれ???」と言うのが正直な感想。うーん、自分だったら利用しないけれど、やはり怖いもの見たさというか、子供連れ何かだと、ああいうロボットを見るだけでも面白いのだろうか。

「ガイアの夜明け」を見ていたときに思ったんですが、例えばフロントでのチェックインに部屋のアサイン、さらには部屋の鍵など、今SPGとかHilton系だと全てスマホアプリから事前に可能なんですよね。まぁ、変なホテルだと部屋まで荷物を運んでくれる自走ロボットが有るけれど、それなりのホテルなら荷物運び用の台車はあるし、それ程困らない。まぁ、その為にはFSPの会員になりアプリを登録する必要が有るんだけど、それをホテルのタブレットでするのか自分のアプリでするのか、その程度の違いしかないような気もします。また、部屋に入れば、最近のホテルだとテレビのホテルチャンネル経由で大体のことは可能なので、これも特に「変なホテル化」までして対応するようなものでも無い。で、山本氏のコラムにも書かれているけれど、レストランのロボット化が一番不満に感じるんじゃ無いだろうか。最近のホテルだと、殆どがバイキング形式での食事になると思いますが、そこに調理ロボットを投入しても人間の料理人のように腕をふるってくれるわけでは無く、精々冷凍食品を温め直す程度。調理するところだって、食材の投入とか調理済みの食事の盛り付けまで出来るわけでは無いし、仮にそれをアーム型ロボットがやったとしても、多分盛り付けは悲惨な状態になるだろうし。それだったら、回転寿司のようにベルトを設置して、そこに色々な料理を流すような仕組みにした方が、まだ省力化出来るかも。

で、両方を比較して思うのは、本来ホテル側がで必要な作業を、変なホテルはロボットに投げて省力化しているのに対して、後者はお客側に投げることで省力化している。その善し悪しは色々な規準で評価が分かれると思うけれど、少なくともロボットを入れたからよいと言う単純な話では無いことは確か。後者の場合でも、リモートアシスタンスを組み合わせれば、人が居なくても同等のことは可能なわけで、そういう意味では「変なホテル」の目指すところは、外国人に人気のロボットパブみたいな「近未来感」と「新規性」による集客効果なのかな、と。利便性という意味では、物珍しさで多少のトラブルも容赦される雰囲気になるのかもしれないけれど、その分リピーター獲得は厳しいような気がしますね。

まぁ、コラムを読んで一番ビックリしたのは、そのホテルに関してでは無くハウステンボスの現状に関してて、結構メディア何かから見えてくるのは、V字回復したような印象ばかりだけれど、それももしかしたら幻なのか?! そのうち、人間ばかりで無く、ロボットも居なくなったりして(マテ)。

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