2017年12月1日

デバイスTPO

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、PC的スタイルにもなる最近のスマホに関して。最近の10代、20代世代だと、まずはスマホやタブレットありきの世界だから、仕事をするようになってPCの使い方が分からない、PCのアプリ(=Office)の使い方が分からないという問題がありますが、それって自分の世代が大学生の頃からパソコンに慣れていたので、社会人になって会社に入ったら周りの先輩社員よりもパソコンに詳しいと言う話と同じような感じ。最も自分が就職した会社はIT企業だったので、ホストコンピューターの端末は一人一台当時利用出来たから、それ程先輩社員との乖離は無かったけれど、これが普通の会社だとかなり大変だっただろうなと言う事は想像出来ます。

逆に、そう言う経験をずっとしてきているから、最近のスマホの利便性やそれなりに利用する技術は身につけたものの、やはり出来るならパソコン(=ノートブック)を利用したいと思うことの方が、正直多いのも事実。特に、こういうBlogとかFacebookへの書込にしても、文章入力はフリック入力よりもフルキーボードでタッチタイプで入力出来る方が、効率も良いし性格だし早いし楽。こればっかりは、もう体に染みこんでいるので、多分自分はよほど便利な音声入力とか思考入力I/Fができない限りはキーボードから離れられない気がする。と言うか、音声入力とか思考入力が実現されても、ある程度考えながら文章を打ち込めるキーボードはまた違ったメリットがあるわけだから、それでもキーボード利用は無くならないかも。

キーボード入力って、勿論基本的な動作としては、入力する文章を見ながらあるいは考えながら、それに合わせてキーを叩いて変換して入力していくわけですが、思考する部分とキーを叩く部分の動作って、完全に一致していなくて、実はキーを叩きながら別のことを考えるなんて言う事もあったりします。勿論、完全に両方の動作が並行しているわけでは無くて、多分TSS(タイムシェアリング)みたいな形で、それぞれの動作がスイッチングされていて、その中でもキー入力の動作に関してはバッファーじゃ無いけれど、ある程度はそのまま手が動いて操作出来る事で、平衡操作しているように見えるんだと思うんですけどね。

思考入力が厳しいと思う理由も、考えていることと実際にキー入力する内容って、必ずしも一致しているわけじゃ無いこと。「こうこう、こういうかんがえだから、こういった文章にしよう」というフィルターが必ずはいるから、その考えている部分と実際に入力する部分を同頭の中で分離させて反映させる交って言うのは、結構難しいと思う。このあたりも、実用化するには大きな課題だと思うなぁ。

実現可能な理想的なシステムとなると、今スマホをテザリングしてパソコンをネット接続して使っていますが、パソコンの機能全部がスマホ(的デバイス)に集約されて、軽量で薄型のディスプレーとキーボードだけのワイヤレス経由でスマホと接続するデバイスみたいなものが生まれたら、自分はそれに乗り換えるかもしれない。今も似たようなものは組み合わせて可能だけれど、サイズは14インチクラスで高解像度、でも厚みは1cm以下でかつ重さも500g以下、出来れば300gとか200gとかになって欲しいなぁ。A4の雑誌を一冊カバンに入れていく感じですよね。それなら耐えられる。そのうち、そのスマホだって今のスマートウォッチくらいに集約されるかもしれないし、そうなると同じような目的でスマホサイズの拡張デバイスが要求されてくるかも。で、将来的には小さなカプセルくらいのサイズになって、人間の体に埋め込まれて、直接視覚聴覚声帯とリンクして機能するようになったりして(笑)。でも、結構そんなに未来じゃ無い気もしますね。

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