2017年12月11日

冤罪でも受け入れろ

朝日新聞の元論説委員の稲垣えみ子氏が、テレビ朝日の報道ステーションに出演し、国会で取り上げられているモリカケ事案に関して、今問題になっている安倍総理の関与の有無は別にして全部認めて謝れば良いという乱暴なご意見を、仮にも全国ネットの番組で発言したらしい。

仮にも「朝日新聞」という自ら「社会の監視者」などと吹聴する大手メディアの論説委員と言う、それなりに責任がある地位に居た人が、事の真実は別にして兎に角こちらの言うことを全て認めて謝罪しろというのは、非常に乱暴な話。それって、仮に冤罪や身に覚えの無い事であっても、自ら証明出来ない場合には言われたことを認めて反省しろという事なわけで、この人はそれでもいいのだろうか。多分そう言う事を言われると、いゃこれは総理大臣だからとか安倍氏だからとかいう言い逃れをするんだろうけど、そんなことは無いでしょう。じゃぁ、朝日新聞がこれまで散々フェイクニュースをまき散らして、それに対して批判を受けながらも一向に謝罪もせずにここまで来ていることをも富内としてもっと真摯に反省して謝罪しないと、彼女の意見は通らない。大体、彼女言うとおりに安倍総理が身に覚えの無い事でもそれを認めて謝罪したとしたら、今度は「それ見たことか」とそれを追求してまた「無い事の証明」をさらに強めるだけでしょうに。

これまでの「総理は丁寧な説明を」とか「証明すべき」とか言っていたのに、一寸トーンを変えてきたのが気になりますよね。彼らも、流石にこれだけやって世論もついてこないし、メディアへのバッシングも強まるし、そろそろ引き際を探し始めたのかもしれないけれど、これまで散々自分達で煽った手前なかなか妥協点を出す事が出来ない。そこで、元身内だけれど、それなりに知られた立場の彼女に撤退戦の糸口を言わせたのだろうか。これから、段々とトーンダウンして、最後はフェードアウトさせるのかもしれないけれど、今の時代記録は全部ネットに残るわけで、朝日新聞やテレビ朝日の責任は、これからもずっと続くはずなんですよね。彼らこそ、自分達の不明を恥じて真摯に謝罪するべきだと思うのだけれど。

私は、メディアの一番のそして唯一の仕事は「事実を伝えること」で「真実を伝える」とか「正義を伝える」みたいな主観の入ることはやるべきじゃ無いと思うんですよね。どうしたって、そこにバイアスが掛かる。「事実を伝えること」であっても、その場所にカメラを置いてリアルタイムで流さない限りは、例えば編集のために途中を間引いたり、見る角度によって見え方が違って、それでも「事実」が歪んだり隠れたりすることがあるわけで、そこに「真実」とか「正義」という物が加わったら、ますます伝えられる情報はバイアスが掛かった物になり、事実からはほど遠いものになってしまう。それを知ってか知らずか、彼らは自分達が伝えた者こそが「事実、真実、正義」であるから、それを認めろという得でも無い事を言っているわけで、そう言うことを普通は「独裁」とか「強権」とか言うんだけれど。朝日新聞やテレビ朝日だけの話では無く、一部メディアのこう言う暴走行為っていつまで続くんだろうか。彼らが自分達でやって自滅するなら良いんだけど、少なくとも新聞とかテレビと言うレガシーメディアがどんどん衰退していく原因なんだろうな。

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