2017年11月3日

(Lenovo+NECPC)+富士通=4割

富士通のPC事業子会社の「富士通クライアントコンピューティング(FCCL)」の株式51%がLenovoに譲渡し、さらに残り49%のうち5%を日本政策投資銀行(DBJ)が出資することで、FCCLがLenovoの子会社になる事が発表されて、やっと一年余りのモヤモヤに終止符が打たれることに(笑)。

NECPCがNECからLenovoの支配下に入っても、Lavie等のNECPCブランドの製品製造・開発を継続したように、FCCLも今後もFMVブランド製品の、製品製造・開発を継続していく様子。ただ、島根富士通はFCCLの配下に入る(残る?)ようですが、デスクトップ製品の製造をしていた福島の工場は、「製造委託」というかたちで生産を継続するという事で、こちらは今後どうなるのかなぁ。東北米沢には、すでにNECPCの米沢工場があって、NECPCの製品は勿論ThinkPad製品の一部も製造していることが売りになっていますからね。島根富士通は、西日本の製造拠点として、今後Lenovo製品やNECPC製品の製造もするようになればメリットが生まれるけれど、福島と米沢ではちょっとスケールメリットがどうなるか。

LenovoとNECPCが統合されて、Lavie ZEROのようにNECPCだけしか出していない製品もあるけれど、明らかに「これって、ThinkPadのあの製品と同じでは」と感じる製品も多くなってきているわけで、内部的には協業は勿論共通化も進めてコストダウンしながら製品群の拡充とかしていることは明らか。今後は、富士通の製品とLenovoの製品の摺り合わせが進んで行くんでしょうね。私は、NECの過去の製品ほど富士通のPC製品には馴染みが無いので、「FMV」という名前くらいしか知らないけれど、どれだけ違いがあるんだろうか。現実問題として、CPUは勿論チップセットにしてもその他部品にしても、今では業界では共通化と言うか選択肢が決まっている状態なわけで、箱のデザインくらいしか差別化も出来ない状況。今後は、どの製品を固有製品として残して、どこを共通化してコストダウンを図り利益を出していくのか、面倒な作業が始まるんでしょうね。

ざっくりとした数字で、今のLenovo+NECPCで国内PCマーケットの25%位で、富士通が18~20%位だったはず。合わせて43~45%と半数近くのボリュームを押さえるわけですが、パソコンの黎明期というか普及期には、NECだけで国内市場の80%とか握っていたわけで、それを考えるとまだ大人しいというか(笑)。最も、当時は確か年間のパソコン出荷台数が100万台とかそんな時代だったはずで、現在は台数は落ちたとは言え1000万台前後のパソコンが日本でも年間出荷されるわけですからね。手続き完了が2018年度の第一四半期ということで、2018年の4~6月の間。多分両者の協業した製品が登場するのは、早くてもその1年後くらいだろうから、東京オリンピック・パラリンピックの時位に登場するのか。で、富士通は東京2020のゴールドパートナーで、サーバー、ストレージ、周辺装置を提供するんだけど、意地でもFCCL製品しかピックしないだろうなぁ(笑)。

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