2017年11月3日

間接的自殺幇助では?

座間市で起こった、9人もの殺害事件。衝撃的な事件内容だし、連日メディアが取り上げて報道するのは分かるけれど、朝から「9人の遺体が」とか「自殺サイトで」とかテレビから流れてくると、しかもそれが丁度食事時なんかだと、正直食欲も失せてしまうし、いい加減にしろよと言いたくなりますね。重大事件だから報道する事は分かるけれど、それを朝から晩まで流す事が「報道」なんだろうか。しかも、そのニュースなり報道の前後には全く無関係なTV-CMが入ったり、明るいニュースが入ったりと、正直節操の無さにも呆れてしまう。

重大事件だから視聴者に伝えなきゃいけないという事は分かるけれど、この事件に限らずもう少しその放送内容を考えて放送してくれないだろうか。勿論、テレビを消せばそんなニュースは流れてこないわけだけれど、その事件とは別に聞きたいニュース、知りたいニュースもあるわけで、その選択が今は出来ない状態。昔のビデオデッキで、CM信号を検知して、CMが入ると自動的にスキップする機能付きのものがありましたが、あんな感じでテレビに内蔵されたAIが次の内容を検知して、予め登録してある悲惨な内容とか特定の事件に関しての内容なら、その間画面や音声をミュートするとか、そんな機能が欲しいなと切に感じますね。

あるいは、今は多チャンネルの時代なんだから、同じニュース番組でも「悲惨事件は含まない朝の情報番組」とか専門のチャンネルを作って欲しい。仮に、こう言う事件に興味が有ったとしても、朝から晩まででなく、例えば夜の21:00頃のニュースでその日の進捗をまとめて報道するとか、もうそれで十分では。あと、最近の事件の傾向として、どうしてもSNSの履歴がこう言う事件の後に発掘されて後悔されるけれど、それを画面に表示するだけならまだしも、何かナレーションを付けて小芝居風に画面で紹介するのは良いのだろうか。変にナレーターが感情を入れてその言葉をセリフのように読むから、凄く印象が変わると思うんですよね。それって、視聴者に誤解を生む原因だと思う。取材をして、本当のその様な雰囲気・気持ち・状況で書き込まれたと確認されてナレーションを当てるならまだしも、多分制作側で「こうだろう」という推測でナレーションを当てているだけだろうから、それって凄く恣意的な印象になると思う。あれは止めるべきだし、ナリーションを当てるならもっと無機的に感情を入れずに、字面を読み上げるだけにしないと、フェイクとまでは言わないけれど、それって真実を伝えるはずのニュース・報道で演出を加えていることになるんじゃ無いだろうか。

さらに言えば、そういう真に迫ったような内容、演出を加えた内容等を過剰に報道することで、類似事件の抑制にもなるだろうけど、隠れた欲求なり切っ掛けを刺激することにもなると思うんですよね。その事も十分注意する必要があると思うけれど、少なくともテレビの放送を見る限りではそんなことよりも、他局よりも視聴率をとりたいが故に、さらに演出が加わっていくようにしか見えない。で、それに週刊誌が追い打ちを掛けていくんでしょうね。だからというわけじゃ無いけれど、最近はBGM代わりに点けていたテレビも消すことが多くなったし、興味も無くなってきたなぁ「報道」ということに。

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