2017年11月16日

新国立競技場

東京2020のメインスタジアムとして建設中の新国立競技場。東京2020後に改修し、2022年後半には、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボール専用球技場として再整備して使用開始するという記事。サッカーのワールドカップ用に、スタジアムの定員も8万人規模に増設するということなので、多分トラック部分を潰して座席を追加しつつ、芝生部分のフィールドも広げるんでしょうね。サッカー、ラグビーに続いて、日本では決してメジャーでは無い「アメリカンフットボール」にも言及されていることは、その業界の端っこに関わっている一人としては非常に嬉しいけれど、元陸上部としては国立競技場としての陸上競技場が無くなるのは凄く残念。東京2020以降の、ナショナルスタジアムとしての陸上競技場はどうするんだろうか。味の素スタジアム(調布)、日産スタジアム(横浜)当たりを暫く代用するとしても、やはり以前の国立競技場のように、陸上競技の聖地的な場所は欲しいと思うんですけどね。

ただ、陸上競技の開催だけでは収益性に問題があるのは明確なわけで、だからどこの競技場もサッカーを開催したり、その他競技やイベントも開催しないといけない。その時に結構邪魔になるのが陸上競技のシンボルである、8コースのトラックだったり、通常その外周に設置される走り幅跳びや棒高跳びなどのピットで、それによってフィールドとスタンドの距離が生まれて、観戦するには不便。競技場によっては、投擲の保護ネットがコーナー部分に常設されているような場所もあるから、そうなると例えばサッカーなんかの場合だとゴール裏からのシーンが邪魔されて興味も半減するし。

日本の場合、国体で毎年都道府県が持ち回り手にそれなりの規模の大会を開催するから、地方にもそれなりに充実した陸上競技場が整備されているけれど、だからとってやはりシンボル的な聖地としての競技場が無いのは寂しい。それでも、現在有り余っている競技場は、2002年ワールドカップ用に準備されたもので、それ以降は不良資産とは言わないけれど持てあましているところがあるのも事実。そういう意味では、その中の一つを「シンボル」として再定義して利用するのは有りかもしれませんね。ただ、日産スタジアムはやはり遠いし、場所的には味の素スタジアムかなぁ。一応、都内だし。

まぁ、幾らでも代替案はでてくる陸上競技はさておき、是非新国立競技場でのアメリカンフットボール利用に関しては前向きに対応して欲しい。フィールドサイズとしてはラグビーが可能ならほぼ大丈夫で、あとは専用のゴールポストと表示装置ですよね。そうそう、可能ならばNFLでお馴染みのSkyCamを何時でも利用出来るようにして欲しいし、ルール上は今年から適用されることになっているビデオリプレイにも対応して欲しい。その為には何台もカメラが必要だし、その場で再生核に出来る設備も必要だし。ただ、これらはサッカーやラグビーでも導入される予定だし、コンサート利用等でも利用出来そうだから、結構実現度は高そう。まあ、その頃には、その新競技場で試合が出来るくらいの強いチームになっていたいですけれどね。

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