米国のモール(Mall)衰退を伝える記事。私が初めて仕事で渡米した1980年代後半は、まさにこのモールがアメリカ経済でも生活でも中心で、兎に角大規模なモールを誘致することが、その自治体の使命みたいな感じを受けたものです。だから、「〇〇州で最大のモール」みたいな言い方をよく聞きました。ところが、ここ10年位、以前は攻勢だったモールが、訪れる度に衰退していく様子が目立ち、流石に記事に書かれているような廃墟のモールは見たことが無いけれど、施設の半分くらいの店舗が閉店しているようなモールも見たことがあり、あと10年20年もしたら日本のモールやショッピングセンターもこうなるのかなと思わず否定的な思いになったりして。
よくよく考えると、実は日本でもデパートが衰退していき、統合や店舗廃止が続いているけれど、あれが今の米国でのモール衰退と同じ事なのでは無いだろうか。だから、日本と米国ではちょっと理由が違う部分があると思うんですよね。でも、いずれにしても、ものの購入はAmazonだったりメルカリだったりネットオークションだったりするわけで、遠からず同じような状況になっていくことは確実。じゃぁどうしたら良いの。米国の場合、モールの施設を出来るだけ利用して、オフィス化したり地域のコミュニティ施設みたいなものに衣替えして言っているようですが、日本でも同様のアイデアはどうだろうか。モールに直結したマンション何てあれば、日々の生活はその中で済むし、そのマンションと最寄り駅とのシャトルバスなどもあれば、モールへの集客と居住者へのサービスにもなるんじゃないかと。勿論、今のように物販特に衣類中心のモール店舗の構成では不十分で、他の業種の獲得とか、医療機関なども必要。言ってみれば、SFの世界でよく登場する、「ドーム都市」みたいな感じで、雨の日とも風の日も安心してその中で生活出来るみたいな環境に変貌したら、また一寸違う利便性が生まれる気がするんですが。
米国の場合、元々昔から通信販売が普及していて、私が初めて出張した1980年代後半に仕事で必要だからPCのオプション類を購入しようと会社近くのPCショップに言ったら、殆ど品物は置いて無くて、「それは通販で注文したら2~3日で届くから」とか言われてビックリした記憶が。その分、当時の通販は決してそんなに安くなかったけれど、何でも揃うというのは便利でしたねぇ。それが、価格でも今では通販の方が安いし。
今、浜松でも駅周辺では再開発が進み、どんどん高層タワーマンションが建築されているけれど、あれって需要と供給は大丈夫なんだろうかといつも心配になります。一昔前だと、家賃が高い市街地から郊外へどんどん移動し、それがモールやショッピングセンターの展開にも拍車が掛かり、市中の物販が衰退していったのに、今では逆に市街地に済むと人は沢山いるけれど、買い物が出来ないという矛盾が生まれていそう。だから逆に、モール風のショッピングセンターとか出来てくれると、個人的には済みやすいのかなと思うんですが。自宅近くのイオンモールは、後どれくらい営業してくれるのだろうか。あそこが無くなったら、引っ越そうかなぁ...
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