東洋経済サイトに掲載された記事「中国で飲食店のドタキャンが起きない理由」。確かに、色々問題のある社会構造もあって、現金では無く電子決済が一気に普及して、それに合わせてこう言う信用システムも生まれて普及しているんだろうけど、何故か記事を読んで感じるのは「これって、昔は共産党への忠誠心でステータス上がっていたのと同じでは」みたいな(うーみゅ...)。
同じ事って、例えば一見さんお断り見たいなお店は暗黙的にやって来たわけだし、大衆展では無いそれなりに固定客が付いているようなお店だと、常連さんと店主の信頼関係みたいなものがそう。それを、普通の人や初めての人にも広げるというのは良いと思うけれど、それって結局FFP/FSPと何が違うのかと(笑)。あるいは、記事の後半に書かれているような、予め支払迄含めて予約・決済しておく仕組みも、カードの上級会員群れのコンシェルジェサービスの仕組みと同じと言えば同じ。それに、確かにコース料理なんかは予め決めて決済まで完了しておくことは可能だろうけど、実際に店舗に行って変更したいと思ったり、お酒などは別料金だったりと、前払いで全て完了するのは「飲み放題、食べ放題」の時だけだろうし...
まぁ、ネガティブなことばかり行っても仕方ないけれど、このシステムに電子マネー等と絡めて、差分が発生したら自動的にその分の精算がシステム上で完了するとか、予め資金をシステム上にプールして置いて、差分が発生したらそこから自動的に精算されるとか。当然ドタキャンが発生したら、そこから払い戻しされるようにしておくとか。いずれにしても、予約サイトが自社内の付加価値サービスとして、予約保証制度を取り入れるのが一番楽そうな気がしますね。
記事を読んで感じる違和感は、そういう個人の信用度、お店との信頼度みたいなものが、社会的信用度の尺度としても使われることなわけで、それって一寸違う気がする。勿論、多くの人はレストラン利用に対して正直で誠実な態度であれば、それはそれ以外の場面でも社会生活でも同様と考えて大丈夫何だろうけど、逆にそれを利用するという手もありますよね。また、変な話だけれど、そこに「政府」とか「党」みたいな存在が介在していくると、絶対的な権力を持っているそういう組織が、自分達に有利なようにバイアスを掛けてくる可能性だってあるでしょう。「良い・悪い」の評価・判断基準が明確になっていないなら尚更。そういう評価システムも一つのアイデアだとは思うけれど、結局はその人自身の問題を別の尺度で示そうとすることに無理がある気がする。
インバウンドを招聘するために、その国の人達が使いやすいサービスを国内でも提供することは良いことだと思うけれど、それが全てでは無いだろうし、それに関係無い国内の人間まで巻き込むのも一寸違う気がします。また、例えば国内で利用しているSuicatがアメリカでもそのまま利用出来て決済出来れば便利だと思うけれど、それ以外にもクレジットカードとか方法もあるわけで、そう言う経験することも貴重な体験じゃ無いだろうか。最近インバウンドが増えてきたからなのか、チェックインの時にクレジットカードの控えをとられることが多くなってきたけれど、それもこう言う影響の一つなんだろうか。それはそれで問題だけれど...
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