麻生財務大臣が衆議院予算委員会で、「(国際融資の素人である)AIIBは、サラ金見たいな話になる」と発言したという記事。所謂「麻生武士」的発言ではあるけれど、ここでふと思ったのが「サラ金」なんて言う言葉を知っている・覚えているのは、一体どこの世代までだろうかという事。20代は分からないんじゃ無いだろうか。30代も後半ならぎりぎり分かる? 今TV-CM何か盛んに売っている「レイク」とか「」とか、今では大手銀行の傘下に入ったりしているところもあるけれど、一般的には「消費者金融」と呼ばれていた、個人向けの小口ローンの金融機関。当初はその高金利で、返済が滞り自己破産したりする人が増えて社会問題化し、その後10年位前に最高金利が設定されて、それ故この「サラ金ビジネス」がやりにくくなり、そこからビジネスモデルも変わっていったわけですが、まぁ良い意味はなかったよなぁ「サラ金」という言葉には。どちらかというと「悪徳業者」という意味合いが強い言葉のような。
そんなサラ金も、色々な経緯から現在はメガバンクのリテール部門としてそれなりに機能指定いるようにも思うし、結局は麻生氏が言うように、それなりに目的意識を持って組織運営し、そういうリスクもちゃんと理解して対策して利用する分には、メリットも大きいことも事実。昔のように、金利は高いけれど何とかなると安易に借金するのが一番悪いわけで。ただ、そういう不均衡なシステムでも、それを最後の手段と利用して何とか生活なり命を繋げた人もいるだろうから、一概に批判も出来ないんですよね。実際、サラ金金利が修正されて、それで利益率が大きく減退した業者が貸し出し審査とか厳しくした故に、例えば中小企業などの経営が回らなくなって倒産したりという話は、当時よく聞く話だったし。
AIIBの場合は、中国の思惑が隠れもせずに見えるから不信感が大きいわけだけれど、発展途上国でのインフラ整備の為の資金援助が必要な事は明確で、ニーズも大きいのも事実。そういう意味でアジア開発銀行とは別の切り口のインフラ整備のための融資期間が存在しても言い訳だけれど、その為には中国がもう少し大人にならないと日米は乗れないでしょうね。そういう意味での、国際金融サービスの必要性とか、AIIBとかADBの問題点なり課題なりを真剣に取り上げて報道するなら意味があると思うけれど、多分一部のメディアは「麻生-サラ金」という言葉尻だけを大々的に取り上げて、負のイメージを拡散することに専念するんだろうな。AIIBに課題が多いことは当初から言われているわけだし、その運営も不透明な点が有る事も指摘されているわけで、そういう部分とは違う単に相手を攻撃するだけの話題にしかならなさそう。
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