2017年10月4日

JAL+SBI=FinTech

JALとSBIが共同持ち株会社を設立して、国際ブランド・プリペイドカード事業へ参入するという記事。記事の最後によると、JMB会員のうち航空機利用などの多頻度会員1000万人位をターゲットにして、その1割100万人の会員を目指すという事。

「国際ブランド・プリペイドカード」とはなんぞやと調べたら、要するに見た目は国際ブランドカード(VISAとかMasterCardとか)で、通常のクレジットカードと同じように利用出来るのだけれど、通常設定されている利用上限額(100万円/月とか200万円/月とか)の代わりに、予め入金しておく(Prepaid)ことでその範囲内で、クレジットカード的に利用出来るものという事らしい。ただ、その為には自分の口座からこのプリペイドカードにお金を移動しないといけないわけで、多分SBIに口座を持てば自動的に移動出来る、あるいは足りなくなったら自動的に補填する、みたいな事も組み合わせるんでしょうね。

どれくらいの金額を事前に積み上げておくかというのは難しい気がするけれど、一寸メリットがよく分からない。強いて言えば、海外ATM等から現地の通貨を引き出すときに、これは自分口座からの現金引き出しになるわけだから、為替レートでの損得は発生しても、通常クレジットカード等でさらに追加される貸出金利分は無いだろうから、それはメリットになるかも。ただ、海外で何百万円とか引き出すことはまず無いし、精々数百円程度の差分しか生まれ無い気がするけれど。

まぁJAL系の話なので自分には縁が無いと思うけれど、仮にANAが同様のサービスを始めても余り利用したい気持ちが沸かないなぁ。多分、AMCのアカウントと紐付けてポイントの優遇とか、いろいろ特典は追加されるんだろうけど、その為にわざわざまた新しいカードを作る対という気持ちは生まれ無い気がします。ただ、だからといってこの取組が意味が無いと言うつもりは全くなくて、旅行して外国に行けば、必ず為替とか現地通貨などの問題には大なり小なり直面するわけだから、それに対しての新しいアプローチと言う意味では面白い取組になるかも。

JALは、破綻後の制限が終了して、本業の航空事業だけで無く、補完するこう言う事業にも積極的に手を出している気がするけれど、対するANAはどうだろうか。慎重になるのも良いけれど、もう少し何か「あっ!」と言わせてくれるような事を見せて欲しい気がするんだけれど。

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