2017年10月24日

鉄の天井

選挙や台風で日本や東京が大変なときに、何故か国際会議出席のためにパリ滞在中の小池都知事。選挙後のケネディ前駐日大使との対談で、「鉄の天井」とか言ったらしく、それは何の比喩なんだろうと思ったら、「ガラスの天井」を捻ったつもりらしい。「ガラスの天井」の比喩が、性別やLGBTにマイノリティーと言った理由から、昇進とか活躍が制限されることを言う比喩ではあるけれど、それは「ガラス」で止められていると言う事で、目に見えない何かの力という意味を表すから、そこに説得力があるわけです。それを、より強い存在である「鉄」と言ってしまったら、それは目の前に見えて居る者なんだから、より賢い存在ならば、それを回避する方法を見つければ良いだけの話し。と言うか、鉄の天井ではガラスと違って火も入らないだろうから、周りも見えないと思うけれど(マテ)。

結局この人は、希望の党を立ち上げたのは良いけれど、そこからどんどん戦術間違いを犯して、最後は戦略的にもミスをして現場放棄したような感じになりましたね。仮に選挙に出馬しなかったとしても、政党の責任者として最後は現場で責任をとるべきなのに、それすらもやらずに自分は被害書のような違憲すら言って周りの同情をかおうとするけれど、周りだってもう擁護する必要性が無くなって、これからは批判も増えるでしょうね。本人のプライドが許さないのかもしれないけれど、あれだけ選挙中は都知事としての仕事を放棄して国政選挙に入れ込んでいたのに、肝心の最後の時には都知事の仕事を優先して国政を丸投げしているって、多分この人のこう言う行動パターンは、仮に国会議員に戻って仕事をしてもそのままなんでしょうね。

多分この人が目指しているのは、ガラスの天井を突き破ることでは無く、ガラスの床を自分の周りに作って、後から追い越されないようにすることなんだろうな。上昇志向、競争心と言う事は、決して悪いわけじゃ無いけれど、それが過ぎると独善とか暴走にも繋がる行為。本来なら、そうなる前に諫める相方とか後援者みたいな存在が必要だけれど、この人の回りにはそんなことをやろうという人もいないんでしょうね。それはそれで、この人の強みでもあるけれど、一度それが通用しなくなったときに何をするか分からないのが、回りにとっての最大の不幸。

で、小池都知事にとって、帰国後の最初で最大の仕事は、この希望の党をどの様由に落とし前を付けるか。民進党からの移籍組は、多分見切りを付けて離党するんだろうなぁ。ただその時の受け皿として、今更立民が受け入れるとは思えないし、無所属の民進党と合体するんだろうか。無所属系と立民は連合会派を組むという話もあるけれど、そこに希望の党としては入れないだろうから、このまま弱小政党として残るのか、あるいは維新の会みたいな感じでご意見番的な存在になるのか。でも、それには役者がいないよなぁ、希望には。結局は、大きなお荷物を背負っただけのような気がする。それも、最後には鉄の天井の正にするんだろうか。あっ、多分豊洲もオリンピックも、みんな鉄の天井のせいなんだ(マテ)。

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