KDDIが調査した、音声操作に関しての現状。スマートスピーカー製品が各社から発売されてきて、本命の一つGoogleも日本でGoogle Homeを発売開始するという状況で、多分これからその日本人の意識も変わっていくんでしょうね。
この記事を読んで最初に思ったのが、40年ほど前にSONYからWALKMANが発売されたときのこと。それまで、まず外で音楽を聴くという週刊すら無かった時代、超小型のカセットテープ再生機で、しかも高音質のオープンエアタイプのヘッドホンまでセットになったWALKMANは、まさに「未来からの贈り物」にも見えるような製品でした。ただ、そのオープンエアのヘッドホンから漏れるシャカシャカ音や、音楽に集中しているが故に発生する色々なトラブル等、社会問題も発生し、賛否も含めて色々な意見が出ました。それが、10年、20年位かなぁ、各社から同様の製品が次々と発表されて、若い世代だけで無く、老若男女にこのスタイルが浸透したところで、その光景は「当たり前」のものとなり、誰も今では特に指摘することは無くなりました。音声操作も、先ずは使い始めるところから見ていかないと、将来的にどうなるか分かりませんよね。
一番の問題はセキュリティ、プライベートな事を人前で発音出来るのか、と言う事。ただ、個人的にはそれにも対策は可能で、例えば自分しか分からない符牒を使うとか、それこそ短縮コマンドでは無いけれど、省略したコマンドを登録してそれを使うとか、要するに自分にとっては意味があるが第三者には意味不明な「言葉」を使えばいいわけですよね。例えば電話をかけるときには、わざわざ番号を口にする人は少ないわけで、「〇〇ちゃん連絡」とか言うだろうし。that使い方と言う部分で、これからすこしずつKnow-Howが蓄積されて、そこから音声操作だけれど人を気にしない形での操作方法が確立されていくんじゃ無いだろうか。ただ、音声と言う事は、形はどうあれ音という形で周りにも拡散するわけで、その点は注意が必要かもしれませんね。例えばマスク型の変調スピーカーみたいなものがあれば、発生した言葉を変調して聞きづらくして、でもスマートスピーカーは反応するみたいな、ある種のフィルター装置みたいなものは出来るかも。また、聞かれても問題無いような所は音声操作して、そうで無い部分は手元のスマホで操作するような、棲み分けも生まれてくるでしょうし。要するに、音声操作に対して、どれだけの付加価値を感じられるか、先ずは一人一人のライフスタイルから変わらないと無理かもしれないけれど、一旦便利と認識されたら一気に普及するんだろうなぁ。
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