アメリカが反イスラエル的な姿勢に反対して、ユネスコから来年末に脱退することを通告したというニュース。アメリカとイスラエルの関係は、色々な面で言われているけれど、注目するのはアメリカ自国の事柄を理由に脱退するのでは無く、同盟国の理由で脱退を言っていることでしょうね。で、その脱退理由も、世界遺産に指定されたエルサレムの聖地の名所がユダヤ名で記載されていないからという理由。世界情勢や宗教情勢に疎い自分にしてみると、「そんな理由で?!」という印象なんですが、国の成り立ちにも影響するような理由だからそこは譲れないんでしょうね。
仮に、韓国が日本海を「東海」とユネスコで決定させ、竹島を「独島」と決定させたら、日本は同じような行動を取るのだろうか。と言うか、南京事件の件もあるわけで、予算支出停止だけで無く日本も強く主張するべきでは。大体南京の資料自体がちゃんと公開されていないのに、何で遺産登録されるのか、その理由が分からない訳ですし、そういう密室ブラックボックス化はユネスコ云々を除いても批判するべきでは。
日本人は国連信仰が強くて、それ故にその下部組織にも弱いのだけれど、その国連がでは全て正しくて上手く機能しているかと言ったら、殆どの場合そうでは無い事の方が多いわけで、そこは是々非々で対応する必要があると思いますけれどね。国会に対してはあれだけあること無い事言う人達が、事国連関係では殆ど無言になるのが取っても不思議(笑)。
アメリカに続いて、イスラエルも脱退を表明したわけで、それは当事国だから当たり前と言えば当たり前。理由は違うけれど、ユネスコの不透明不平等な運営に反対すると言う理由で、日本も習ったらどうだろう、と言ってしまうのは素人の浅はかな考えだろうか。でも、最近ブームの世界遺産とか世界遺産記憶みたいな事を見ていると、文化遺産を残す記録すると言うよりも、国と国とのプロパガンダ競争、ビジネス競争見たいな側面が目に付くわけで、そこは今みたいな毎年地球の何処かに世界遺産が生まれるんじゃ無くて、もっと厳格に見ていく必要があるのでは。今みたいな、単なる観光地の泊漬け期間みたいな仕組みはおかしいと思う。それよりも、消えゆく伝統技術や文化・芸能を映像とか技術者育成みたいな形で世界的に分散させて残していくとか、多分本来のユネスコとしての使命を考えると、本来やるべき事は別にある気がするけれど。
色々批判や反論もあるだろうけど、アメリカがここまで踏み込んだというのは、これまで手つかずだったシステムを再検証するという意味では良い方に進むことを願っています。
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