2017年10月3日

三党分裂

民進党と希望の党の合流騒動は、結局 1) 移籍組、2) 立憲民進党、3) 無所属の3グループに分かれて落ち着きそう。まぁ、希望の党としても、民進党を丸呑みしたら民進党内部だけで無く、先に入党した離党組とのゴタゴタも生まれるし、ここは上から目線で後から合流組を仕切るためにも、最初からけじめを付けさせるのが優先だよなぁ。あと、最初から全員は移籍出来ないだろう事は分かっていたんだから、とっとと何処かの政党と組む方が得策だと思うのに、枝野氏の新党結成は一寸手間取りましたね。

希望の党の憲法改正に対抗するためか、わざわざ「立憲民主党」と「立憲」を協調しているけれど、何かわざとらしい気がするなぁ。例えては失礼かもしれないけれど、中国とか北朝鮮みたいな所で反体制的な組織を作るときにそう言うならまだ分かるけれど、日本でそれを言っても。安保法制の時もやたらと「立憲主義」という言葉を振り回していたけれど、盛り上がっているのはごく一部の人達だけだったし。中国や北朝鮮は一寸言いすぎかもしれないけれど、例えば建国直後の新興国とかなら分かるんですよね。でも、成熟社会の日本でそれを言ってもなぁ。個人的には、やっぱり生活に直結する経済で有り、社会保障で有り、公共福祉ですよね、国に期待するのは。で、それらの基盤として、安全保障があるし外交があるし、と。憲法っていうのは、ある意味空気みたいなもので、無いと困るけれど常に存在を気にするものでも無い。でも、例えば変な風が吹いてくれば気になるし、変な臭いがすれば空気を入れ換えようとも思うだろうし。

枝野新党である立憲民主党は、本来なら社民党とか共産党当たりと合流してもそんなに違わない野田から、そちらで合流すればそれはそれでそれなりの勢力になると思うけれど、でも、選挙の時には組めても日々の政治の世界では直ぐに空中分解するんだろうな。民進党がまさにそうなったように。

希望の党に移籍する民進党所属議員は100名弱なんだろうか。独自候補と合わせても、過半数の200名余りには届かなさそう。幾ら供託金は自腹出と言いつつも、やはりそれだけの人間を出馬させるにはそれなりのお金が必要になるはずだけれど、そんな財政基盤はまだ無いはずですからね。小池新党に民進党がまるごと乗っかれば、内部的には大変だろうけど、組織としてはそのまま民進党に頼れるから組織としては楽だったはず。今回、その組織のかなりの部分が移ってくるけれど、でも中途半端なシステム程使いづらいものは無いし、トラブルも起こりやすいもの。公示日の10月10日までにも、まだまだ二転三転四転五転とありそう。

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