2017年10月23日

台風一過の選挙

台風の影響も全国各地で出るなか、それでも前回の戦後最低投票率を少し上回り、まずまずの選挙だったような気がします。まだ最終当選者が確定していないけれど、ここまでの選挙結果を見ると、自民党がほぼ改選前の議席に近いところまで戻して、第一党はもとより絶対安定多数を確保。逆に与党の公明党は少し議席を落としたものの、与党で2/3以上を確保して憲法改正発議も可能に。議員定数が10議席今回は減っていることを考えると、ほぼ前回と同じ結果と言って良いのかも。

昨日の夜は、村田選手のボクシングを中心に(笑)、各局の選挙特番を見ていましたが、TBS系列とテレビ朝日系列は酷かった印象。相も変わらずモリカケ疑惑がどうとか、本来ならその選挙で主張した公約なりに関して具体的な考えとか方針を聞き出すべきだと思うのに、選挙前の状態と同じ。テレビ東京系の池上さんも、何かピント外れな質問をしていた気がするし、途中でザッピングするのも飽きてしまいました。

今回の選挙は、結果的に希望の党のオウンゴールが全てで、あれが無ければ自民党は40~60議席位は減らしていただろうし、その分希望の党はもっと議席を増やしただろうけど、それでも比例で結構多くの議員が復活当選していて、元々の57議席に近い50議席近くまで戻したのはちょっと意外でした。立憲民主は、ほぼ予想通りだけれど、菅元首相とか山尾元政調会長とか、をぃをぃ何でそんなのが復活するんだよと思う人間も戻ってくるのは納得いかないなぁ。「立憲民主党」って、「一見民主党、実は民主党」みたいな当時の人材が集まっている集団なわけで、国会運営でますます先鋭化するんだろうか。でも、以前の民進党ほど勢力があるわけじゃ無いから、沿う無茶なことは出来ないと思うのだけれど。その民進党の半分近くは希望の党に行き、かなりの人数落選し、その希望の党もこの議員数では無茶なことも出来ないから、ある程度維新の党のように是々非々で与党と渡り合って存在感を示していくしか生存する方法は無いでしょうね。ただ、その前に空中分解しそうだけれど。

今回無所属で当選した元民進党議員と立憲民主党が集結して、「第二民主党」みたいなものが仮に出来れば、希望の党から移る議員もいるかもしれないけれど、これだけ亀裂が出来てしまっては受け入れる方も簡単にはいかないでしょうね。結果的に立憲民主党はますます過激化して、昔の社会党みたいな方向に向かっていくのだろうか。

さらに言えば、これまで野党共闘の中心である意味野党側の中心だった共産党が議席をほぼ半減近くまで落として、これで少しは静かになるのかな。共産党、言ってみれば必要悪というか、無くても困らないけれど、あればあったで時々振り返りをして確認出来る存在で、それでも一桁くらいの議席で十分だと思うけれど。まぁ、国会だけで無く都議会でも豊洲の地下水問題では散々風評をバラまたいたわけで、そういう部分も含めてちょっと図に乗っていた気がしますから、これで少し静かにして欲しいですよね。

いずれにしても、国民は与党に信任を与えたわけで、その点は野党側は真摯に受け止めるべき。一番の原因は希望の党のオウンゴールだったとは思うけれど、それをこれだけ大きな影響にしたのは、野党側が余りに国会などで無駄な時間を潰したことに対しての批判もあるわけですし。それはメディアにも言えるけれど、メディアは全く反省しないでしょうね。

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