2017年10月20日

バブル期以来

昨日の東京株式市場は85円余りの値上がりで終わり、13営業日連続の続伸。これは、バブル真っ最中の1988年2月以来29年8ヶ月振りの事らしい。終値の21,448.52円も、96年10月以来の21年振りの高値ということで、へぇーそうなんだと思わず遠い場所を見る自分... 今一緒に仕事をしている人達は、殆どバブル期の事など知らない人達なので、たまに酒の席とかでそういう話題になるというのが、今の時代一年分のお金を一月二月で使った感じ、と言うと非常にうらやましがられるけれど、多分実感は無いでしょうね。

でも、株価はバブル期に戻ったのに経済的実感が無い事が国民としては不満なわけで、それが一部批判もされていくわけだけど、あえて弁護するならばそれだけバブル後の経済活動低迷時期が長くて、企業としてもなかなか大胆な次の一歩に踏み出せないという事があるんじゃ無いかと。バブルの頃は、その前からの好景気がさらに高好景気になっていった時代だから、お金を出すこと費やすことに躊躇が無かった時代。今は、お金は可能な限り切り詰めて切り詰めて、その中ですこしずつ利益を出して生き延びてきた時代ですから、仮に売上げがアップしてもそれを以前のように先行投資したり、福利厚生に回したりという判断はなかなか厳しい。

ただ、何処かでその負の連鎖を断ち切って、正の連鎖に戻していかないといつまで経ってもデフレの気分は抜けないわけで、その切っ掛けをどこで何で何時作るのかが最大の課題なのかも。そういう意味で、この何十年ぶりの株高とかは良い材料になるはずなんですけどね。理想を言えば、今日も株高になり週末の総選挙を迎えて、その選挙結果も大きく醸成が変わらない結果になれば、さらに週明けの株式市場で株高が続き、それが安心感に繋がって少しこれまで停滞していた先行投資などにお金が回り始めるかもしれない。いゃ、回って欲しい(笑)。

エアバッグのタカタ、東芝、最近では神戸製鋼と、正直日本にとってはありがたくない話題が世界的に発生し、普通ならそれらの話題一つでもかなり日本経済に影響しそうなんだけど、それ程の影響があるようには見えない。影響所か、経済は「株式」という形ではあるけれど成長している。あるいは、就職率とか求人率とか、経済の基礎部分の変数も改善されている。後は、消費者の気持ちだけの問題なんでしょうかねぇ、みんなが「良くなった」と実感するには。個人的に感じるのは、2007年頃からプライベートで海外に良く行くようになり、その当時の航空券代金やホテル代金と最近の代金を蔵経ると、感覚的には20~30%から倍近くなっている印象があるんですよね。それだけお金は多く回っているはずなんだけど。最も、バブル期の頃は海外出張だと「ビジネスクラスの正規ノーマルチケット」利用が普通でしたから、それに比べるとまだまだなのか(マテ)。


0 件のコメント:

コメントを投稿