小池都知事が立ち上げた「希望の党」。民進党議員には「希望の塔」に見えるのか、わらわらと民進党を離党して参加。さらには、本家民進党自体が解党あるいは合流するという話まで出てきていて、今日開催される予定の民進党両院議員総会は嵐の予感。本当ならば、蓮舫体制でガタガタになった党体制を立て直すために代表になったはずの前原氏は,その最初で最後の仕事が民進党に引導を渡すことになるとは夢にも思わなかったんじゃ無いだろうか。
今のところ、民進党の当選落選境界線議員の受け皿として機能している様な状態で、このままだと「第二民進党」「新民進党」と呼ばれてもおかしくない状態に。民進党に、小池氏や中山氏、さらには若狭氏などが入って透明を変えたら、今回と同じ話になるわけで、何か某有名企業の製品と同じですよ、だって作っている会社は同じですから、と言われて買ったPB商品みたいな感じ。と言うか、今のままの混乱が続くようだと、一体この政党は何をやるためにどんな政策をどの様な人達が進めていくのかすら分からない「闇鍋政党」と言われても仕方ないような。
しかし、民進党もだらしないよね。昨日今日出来たばかりの新党にすがるしか無いなんて。しかもその新党の政策に関しては、自分達がこれまで主張してきたことと相容れないような内容もあるのに、猫も杓子も新党に入ろうとしているわけで。で、新党側も「買い手市場」だから(笑)、来る者拒まずでは無く、多分人気や当選確率で峻別するんですよね。だから、単純な政党合流とかでは無いわけで、今の民進党議員にしたら行くも地獄残るも地獄状態のような。でも、今新党にいる元民進党議員達は除名されて移籍したわけで、でも後から来た現民進党議員は合流してきたわけで、袂を分かった同士が再び同じ場所で政治活動をするのって、幾ら政治の世界が何でもありと言っても、一寸酷い気がする。
都議会が閉会するのが10月5日で、今回の衆議院選挙の告示日が10月10日。この5日間の間に、さらに何かどんでん返しがあるのではと言われて、その最たるものが都議会終了後小池都知事が辞任をして選挙に打って出ると言う話。まぁ、本人が選挙に出れば、比例票をかなり獲得出来るだろうから、その分所属議員を増やせるメリットありますし。ただ、都民からしたら顰蹙ですよね。その前の知事が散々不正なり批判されて、それを「リセット」するために選択した知事は、散々リセットしまくったのは良いとしてもその後始末をせずにさっさと消えようとしてしまうわけだから。横文字言葉や曖昧な総花的な言葉で相手を煙に巻く小池都知事の手法。リセットしても、そこで動いているOSやソフトをちゃんと修正しないと、またシステムは不安定になりBSODが発生するもの。リセットすることが重要ではなく、リセットする前や後で何を修正したり変更したりすることが一番重要なはずなのに、それを全くやっていない人が、「日本をリセット」と言ってしまったら、「あぁ、この人は単に混乱を起こしたいだけなんだな」としか思えないんですよね。そういうところは、小池氏の師匠である「壊し屋・小沢一郎」と同じだなと思いますね。
まぁ、某OSならリセットして強制再起動すればそれまでの問題が解決される可能性はあるけれど、我々の生活とか人生、さらには政治等はそう簡単にリセット出来るものじゃ無い。特に、リセットするという事は、悪いことを初期化する意味もあるけれど、これまで積み重ねてきたこともそこで中断する、あるいは悪くしたら失うこともあります。本当ならば、問題のあるファイルやプログラムを更新したりして問題解決するべきで、だから選挙でもそう言う主張を訴えていくべき。でも、リセットと言う言葉は耳障りは良いし何か簡単に解決されるような響きもあるけれど、我々からしたらもしかしたらこれまで蓄えてきたものを全て失う可能性もあることを認識しないと。
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