2017年9月23日

GoogleのPixel買収

Googleが、これまでのGoogleのスマホPixelやNexus等を開発製造しいたHTCから、Pixelの部門を買収するという記事。HTC全体では無く、Pixel部門の買収だからか、買収額は11億ドルとそんなでも無い感じ。ただ、その意味するところは専門家でも一寸ずつ評価に違いがあるようで面白い。

Google自体、Androidiなる規格を制定して、ある意味自ら一つの業界をリードしてきたわけだから、そんなに不思議な話ではない。ただ、自社ブランドの製品をOEMで販売するのと、自社で製造までするのとは、一寸違うのも事実。MicrosoftがSurfaceを開発して販売しているのと同じくらい大きな意味があるわけですよね。Appleも同様と言えば同様だけれど、Appleが最初からOSとシステムを統合して外に出さなかったのに対して、最初はOS(SW)にだけ責任を持っていたメーカーが、規模や市場を寡占したことで、逆にハードにも自ら進出してその業界をリードしていく=自分達のグランドルールを設定する、というのは、まぁ分からないでも無い行動。ただ、Appleと違うのは、既に自分達の何倍何十倍ものOEMメーカーが存在して、それなりの規模も維持しているわけで、それらを無視したり不利益になるような形で自社製品を売るわけにも行かない。その当たりの按配と言うかさじ加減をこれからどうしていくのか疑問でもある誌興味の有るところでもありますよね。

特にスマホ分野は、AndroidがiOSよりもマーケットを握っているとは言え、スマホメーカーとしてはGoogleは勿論HTCも「その他」に分類されるようなポジション。まぁ、Surfaceも最初はそんなものだったけれど、今ではそれなりに存在感のある製品になっているから、後数年もしたら分からないとは思うけれど、でも前途多難だと思う。

個人的に気になるのは、やはりMotorolaでは駄目でHTC(Pixel)では良いと言うところ。察するに、コストとか開発の思想と言うかコンセプトの違いなのかなと思うけれど、それでも比較的短期間に乗り換えるというのも、Googleという企業の面白いところと言うか、まるでGoogleがソフトでスクラッチアンドビルドを繰り返しているように、これからはハードも同じような事をやり始めるのかもしれない。ユーザーとしては、予想もしない製品が登場する可能性もあるわけで歓迎したいけれど、それもこれもGoogle位の体力があるから出来るわけで、ますます寡占化が進みそう。全ては、Googleの手の上で我々は生かされていくんですね(笑)。

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