2017年9月6日

人権侵害的放送

先日行われた、秋篠宮眞子様のご婚約会見。お相手の小室圭氏と並んでの会見は初々しい物ではあったけれど、その様子を伝えるメディアは、これ幸いとゴシップ合戦に走っている印象で、本当にそんなことで良いのかと疑問だけが残ります。女性皇族である真子様は、結婚後は民間人になるわけで、当然相手の小室氏は今もこれからも「民間人」。ところが、すでに色々なプライバシーが色々なメディアで公開されていて、いゃいゃ、それは違うだろうと。これが、逆の立場なら、つまり今上天皇陛下・皇后陛下とか、皇太子殿下・雅子様の場合のように、民間からお嫁さんを皇室へ迎えるならば、結婚後は公人になるわけだから多少はプライバシーが話題になるのも仕方ないけれど。

それでも、慶事には違いないから、お二人のなれそめとかが話題になるのは、まぁ仕方ないと思う。でも、小室氏の幼少の話とか、あるいは準備をして普通に生活している様子等を、これ幸いと取り上げて流すのは、それって個人のプライバシー侵害とどう違うのだろうか。

また、そういう話題を流すとしても、タイミングの悪いことに北朝鮮のICBM発射と重なったために、その両方のニュースが続けて流されます。どちらを重要と考えるかは、そのメディアや番組の勝手だと思うけれど、例えばICBMの話題やニュースを散々流して危険性とか器具の雰囲気を煽っておきながら、続けて直ぐにこのご婚約のニュースを流すのって、何か違和感を感じないのだろうか。同様の事は、いつものニュースでも時々ありますよね。何か悲惨な事件を伝えて居たのに、続けて明るい話題を流すみたいな。時間も限られているし、構成上の都合もあるのかもしれないけれど、例えばICBMとご成婚のコーナーの間にCMを挟むとか、一つ別の話題を挟むとか、見ている方も意識を切り替えられるようなワンクッションを入れるのが、メディアとしての「品質」じゃないだろうか。

隠し撮りみたいな感じで小室氏の行動を撮影し、それを放送してああでも無いこうでも無いと話題にしているけれど、その映像の放映許可って小室氏から得ているのだろうか。どう見ても隠し撮りされて、それをネタにされているのに、心穏やかに過ごせるとは思えないのだけれど。最近のメディアって、本当に何でもありの様そうになってきた気がする。

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