ドイツで開催中のIFA Berlin 2017で、HuaweiがAI搭載スマホを発表したというプレスリリース。これまでの、処理速度向上による腕ずくのパフォーマンスアップではなく、AIによる文字通り「知的」な最適化により、従来と比べてエネルギー効率で50倍、性能優位性では25倍向上しているというのは凄いけれど、実際にはどうなんだろうか。
このプレスリリースの中では、システムのパフォーマンスアップに焦点を当てて居るみたいだけれど、それってAIが使用履歴の管理とかタスクのスケジューリングを管理して実現するという話何でしょうか。より効率的なでバス(=スマホ)の動作支援も重要だし、ユーザーに対してのUEの改善も重要。さらに言えば、スマホを利用する操作性だけで無く、その利用している環境や状況に応じて、様々な機会提供をしたり、次のステップに対してのアクションを提案出来るようなところまでAIの支援が広がると、凄く便利そう。ただそうなると、自分がAIを利用しているのか、AIに利用されているのか分からなくなるけれど...
スマホという限られた物理空間の中に、本来のスマホで使用する機能以上の機能を詰め込むにはやはり限界もあるし制限もある。余分なスペースがあるなら、バッテリーに配分したいところですからね。そんな状況では、やはりデバイス側でやる仕事とクラウド側に分担させる仕事の切り分けと連携が重要なのは誰でも思うところ。ただ、その為には双方がネットワークで接続している必要があるわけで、そこがどの様に実現されるかが大きな課題だと思う。例えば、普通に日本国内で使用するには問題無いけれど、一度海外に出たら接続出来なくて困る、と言う話はありそう。事前にAIが海外に行くことを認識したら、先方の通信会社と接続して自動的にローミングサービスを起動するとか出来れば問題無いんですけどね。その為には、ローミングサービスの技術的な可能性もそうだけれど、料金体系のような使いやすさの改善も必要になるし。
多分、スマホにAIを入れることはどこのメーカーも可能なんだけど、それが本当に「使える」ものにするには、実はその部分って凄く小さなところで、それ以外の仕込みが実は大変でまだなかなかな手が付けられていないところなんでしょう。案外、GoogleとかAmazon当たりの方が、その仕込みの方は結構出来ていて、後は任意の端末がそのサービスに接続したら、実は無意識のうちにAIサービスを受けていることになるのかも。AIの時代は、結構知らないうちに始まっているのかもしれない。
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