2017年9月1日

8K AQUOS

一時のどん底からV字回復中のシャープから、民生用の8Kアクオスが登場。民生用とはいえ、70インチで100万円という価格は、なかなかの物。最も、まだ8K対応チューナーが無いので、チューナーレスディスプレーで、チューナーと合わせたら倍近い価格になるのかな。

そんな状態で、ハードもソフトも無い中、ディプレーだけ8K対応になっても同なのと思うけれど、これ、もしマルチディスプレー対応で、4K画面を縦横に2面ずつ4画面表示出来たら便利そうなんだけど(笑)。個人トレーディングとかやっている人なんか喜びそう。

ハイビジョン、あるいはフルハイビジョン登場くらいからだろうか、それまではソフト側の方が高解像度をサポートしていて、表示装置側が追いつかない状態だったと思うんですよね。それがいつの頃からか、デバイス側がハイスペックになり、ソフト供給側が追いつかなくなってきた。最大の理由は、その高解像度データを実現するだけのデータ転送量が賄えないからだと思います。ハイビジョンとかフルハイビジョンだって、DVDでは誤魔化しだったけれど、Blue-rayでやっと使えるようになったわけだし。それが4Kとか言われると、困るわけで、8Kと言われたら...

肝心のデータ伝送経路をどうするのか、それが見えない。電波を利用するにしても地デジじゃ間に合わないだろうし、BSデジタルになるのかなあ。それでも、火なりバンドを束ねないと足りない気がするし。インターネットにしても、自宅内でローカルに配信する分には間に合いそうだけれど、そこまで届けるバックボーンが間に合わなそう。今個人で弾けるネットでは、多分1Gbpsが最速だろうけれど、ベストエフォート型ですから実際にはどれくらいのスピードが出るか分からない。それこそ、10Gbpsのサービスが始まるか、WANでも5Gのサービスが利用出来ないと厳しそうだし。そう考えると、自動車のEV(電気自動車)の似たような気がする。車はあっても、給電設備が足りないし、充電時間も長いから、実際に使おうと思うと、色々制約が出てくるみたいな。そう言う意味で、技術の踊り場的状況なんでしょうね。次の階段へ踏み出せるのはいつ、どこへだろうか。

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