2017年9月14日

出国税 (2)

少し前に観光庁長官のインタビューで出てきた「出国税」の話。13日の官房長官記者会見でも出てきたようですけど、この記事を読むだけでは何か「出国税」を「訪日観光客誘致」に使用するようなニュアンスにも取れて、少し微妙。空港の施設拡充とかサービス向上に利用されるなら、それは良いのだけれど、例えば羽田で払ったお金が、静岡空港とかに回るとなると、それって全く駄目とは言わないまでも、一寸変じゃないだろうか。

記事の中で特に引っかかるので最後の部分の「訪日客の受入体勢整備のために新たな財源」という説明のところで、それならば、日本人の出国数よりも多くの訪日観光客が日本に来ているわけだから、そちらを財源にするべきでは。勿論、どちらも共通して利用出来るような、例えば保安検査施設の拡充とか出入国審査や税関審査ブースの拡充というのであれば、それはこちらもメリットがあるから良いのですが。

あと、物理的な観光案内みたいなものって、どうしても陳腐化劣化するから、情報提供の部分は出来るだけネットやソフトを利用して欲しいですよね。それこそ全国の地名翻訳ソフトとか、ルート検索ソフトに翻訳言語によるガイド機能とか、多分位置から作らなくても、既存のアプリを工夫すれば結構簡単にできそう。後は、どこでもアクセス出来るようにネットワークをどう構築するかくらいでしょうか。まぁ、日本人は別として、訪日観光客用には専用のローミングサービスを作って、そこにアクセスすれば自分のスマホでそのままサービスにアクセス出来るようにすればいいんじゃないだろうか。

まぁ、まだ具体的にどういう風に徴収してどういう風に活用するのか詳細は決まっていないけれど、訪日観光客を増やして活性化することには賛成ですが、それが日本人出国者の持ち出しになるような仕組みだけは勘弁して欲しい。

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