2017年8月30日

値下げ反対

私は利用したことは無いんですが、280円均一料金でしかもボリュームがある事で人気がある「鳥貴族」が、人件費や材料費の高騰により、これまで280円(税抜き)均一を298円(税抜き)に10月から値上げするというニュース。既に幾つもの外食チェーンが同様の理由で価格過程をしている中、鳥貴族も25年振りに価格改定。それでも、開店当初250円均一だったところを、3%の消費税始まったときに280円にアップ。確かこの時は「280円(税込み)」だったと思うけれど、その後25年間、消費税がアップしても「280円」のままだけれど、これは「税抜き価格」なので、実際は280円×1.08=302円とすでに実質300円を超えているけれど、今回は少しでも割安感を出すために「298円」とぎりぎりのところの値付けにしたんだろうなぁと。

利用者からすれば、少しでも安く美味しいものを沢山食べたい飲みたい気持ちだろうから、以下に僅かな値上げであっても困るとは言え、デフレ脱却のためには所得が上がる必要があり、その為には給与も上がる必要があり、その為には価格を上げるなりして売上げを伸ばさないといけない。でも、価格アップすれば購買意欲が低下するかもしれず、そのジレンマが25年も価格改定しない状況になっていたと思うんだけど、それでも異常といえば異常。しかも、鳥貴族は価格アップしたのに、イオンなんかはPB製品を6~10%値下げするという。さらにはイケアも値下げとか、どちらかというと大量販売の大規模小売りチェーンが、さらに値下げ意識が強い気がする。勿論、そういうお店を利用する人は少しでも安い物をと集まるわけだから、それはそれで消費者ニーズに合った対応だけれど、その分のコストをどの様に吸収するのだろうか。

バブルの頃って、結構価格は上がっていったんですよね。便乗値上げ対策何て言うのもあった。まぁ、世の中的にお金が溢れていて、しかも土地転がしとかじゃ無いけれど、買えば値段が上がるから買って売って買って売ってを繰り返していた。そういう状態にでもならないと、なかなか給料も上がらないのも確か。出、どうしようも無くて価格を上げるのは商売としては自然なことだとは思うけれど、それに乗じてボリュームを押さえている大企業とか大流通業が価格を下げていくというのは、やはりちょっと不味いんじゃ無いかなと言う気もします。下げるにしても、10%何て大きな幅では無く、例えば5%とか3%とかね。不思議な事に、日本に向けてミサイルが飛んできても、何故か日本円は買われて円高になるから、海外から食材や衣料品を輸入している大手流通系はまだ助かるのかもしれないけれど。

私の個人的な思い込みかもしれないけれど、ニュース等を見ていると鳥貴族の値上げのニュースは結構厳しめに取り扱われるのに対して、イオンなどのPBの値下げは好意的に取り上げられている気がする。本来なら、それって逆になるわけで、値下げする余裕があるならその分を従業員やパートの給与に反映させよという行政指導が入っても良いんじゃ無いのだろうか。

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