2017年8月2日

放送前に批判されるメディア (2)

昨日話題になった、テレビ朝日の番組名。よほど反響が大きかったのか、サブタイトルの「フクシマの未来予想図」がいつの間にか削除されたらしい。番組紹介文の内容まで踏み込んで変更している鎌では分からないけれど、このタイミングだと当初の番組内容から「フクシマ色」を排除した内容に変更されるかもしれませんね。ただ、その事に関しての言及は無い。本来ならば、その番組紹介コーナー、あるいテレビ局サイトなりに「××の理由から、8月6日放送予定の△△の番組名を変更すると共に、その内容も一部変更してお送りします。」くらいは言うべきじゃ無いかと。だって、一般の商品が「こういう内容・仕様で販売します」と予告して、それが発売前に変更が入ったのに何も知らされないままに購買してしまったら、クレーム対象になるわけですからね。

今回、番組内容も確認(視聴)せずに反論するのは間違っているという意見も出ていて、それはそれで一つの立場だと思うけれど、仮にテレビ局側が番組内容にそれなりの自信というか根拠を持っているのであれば、多分こんな形で変更はしないと思う。そのまま変更せずに放送することで「事前に言われたけれど、これが私達の理解です」ということを表せばいいわけですからね。勿論、その後でも批判は生まれるだろうけど、内容を見て納得する人も出る可能性だってある。あるいは、「誤解を招くというご意見を受けたのでタイトルを変更します。但し、内容に関しては××の趣旨ですのでご覧ください。」くらいの説明と共に変更するのであれば、これはまだ救われるのかなと。それでも、急いで取って付けたわけじゃ無いだろうし、ある程度考えてタイトルを付けだろうにそれを直前で変更するというのも間抜けな話しと思うけれど。

で、一番悪いのが今回のケースで、何も言わずにこっそりと変更してしまうこと。これで番組の趣旨としては、ビキニ環礁での原爆実験に関してのテーマがメインとなるわけだけど、どうも3年前のビキニ環礁実験から60年目にも、この放送局は同様の特集番組を放送していたらしい。その時の番組内容は記憶に無いけれど、その時にも「フクシマ」に関連付けたのだろうか。政治の世界では「説明責任」と声高に迫るメディアだけれど、この件に関しての説明責任は果たさないのかな。

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