昨日は「テレワーク・ディ」ということで、初めて官民一体で大規模な実験が行われた記念すべき(?)日。私の会社でも、開発関係というどちらかというとテレワークには馴染まないような状況でも、ほぼ全員が参加して自宅から社内ネットワークにアクセスしていたけれど、これが一日だからまだ何とかなるけれど、記事にもあるようにオリンピック想定で二週間とか三週間とかこういう状態が続くと、それなりに準備や対策が必要。
私も、テレワーク(e-work)を初めて、もう10年以上経つけれど、スタートの時は自宅のパソコンにVPNを入れて社内にアクセス出来るような環境からスタートしたけれど、直ぐに会社での作業と自宅のパソコンが別だと色々問題があることを痛感して、ノートブック機にどちらでも使える環境を構築。これをメインマシンとして利用することで、なんとなく核が出来た感じ。そこから、自宅での作業に必要な部材とかデータを揃えるために、例えばラックを準備したり、NASを準備したり、さらには高速のローカルネット構築をして、サーバー立ててと、一年くらいして気が付くと、自宅の一角が会社のワークショップ(作業場)見たいに変身していた(笑)。一つ困るのは、「機密情報」の持ち出し。データは社内にアクセスすればいいんだけど、当時はまだGbのネットワークサービスも無くて、ネット経由での取得ではそれだけで一日かかるような場合も有り、結果的にCD-RとかDVD-Rで持ち出しが必要になり、この手続きや自宅での管理が一寸面倒。さらには、開発中のマシンを持ち出す必要が出来たり、開発部門なら出羽の課題も未だにあると思いますよ。
もう一つ大変なのが勤怠管理な訳ですが、私の場合は仕事の相手が半分以上米国にいることも有って、早朝と夜遅くに結構ピークが来ます。となると、その分昼間は色々準備とか別のことをやりたいけれど、日本は業務の真っ最中だから、そちらの対応も必要。結果、最初の頃は24時間のうち20時間位仕事をしているような感じになり、かなり大変でした。まあ、その前に裁量労働制に移行していて、ある意味時間制労働が成果労働に変わったので、その当たりの時間の使い方なども自分で割り切って、先ずは期待値以上の結果を必ず毎年残す(毎年目標設定が有り、それを超えないと翌年の評価に響くシステムだった)事を目指して、まぁ何とかこれまで首にもならな図に残っているから結果は出ているはずなんだけど。
自分なりにこれまで経験して色々感じるのは、テレワークは新しい働き方仕事の方法として有益有効だと思います。但し、まだまだマジョリティは「会社」という箱の中で仕事をすることが前提だから、抵抗や制限も多いし大きい。だから、それを自分で解決していくと言う強い気持ちが無いと、今はこの制度をうまく活用することは難しいと思います。でも、逆に言えば、そういう気持ちとやる気があれば非常に有益なシステムだと思う。特に、育児とか介護が理由で仕事を離れる制限せざるを得ない場合には、経済的にも安心出来るし、自分のキャリアを諦めることも無いので逆に言えば大変だけれどやるべきだと思う。で、その為にも、政府にはもっと各家庭や多くの場所で自由に高速データ通信が出来るようにして欲しいですよね。光回線を私は自宅に引いているけれど、5Gがサービスされるようになったら、今の毎月の料金よりも安く使い放題になるくらいにして欲しい。あと、会社としての意識も変わらないと、例えば全員が毎週水曜日にテレワークしても意味が無いわけで、それぞれが必要な的に必要な条件でテレワークして、それでも問題無い体制作りをしないと駄目。その当たりは、会社内での組織改革とか業務分担にも関わるわけで、かなり大きな話しになりますし。でも、会社側の対応を末だけじゃ無くて、自分から仕事の遣り方・仕組みを提案して、自分用のテレワークプランを作って会社に示すのが一番だとは思うけれど。
困ること、と言えば、会社としてもテレワークが多数になれば、例えば会社のオフィスを縮小しても良いわけで、これが広がるとビルビジネスとかにも影響するかもしれない。逆に、地方などに共同でサテライトオフィスを作ると言う新しいビジネスが広がるかもしれない。今の貸しオフィスビジネスが変わってもいいですしね。あと、例えば年間の仕事の半分をテレワークで行うとしたら、その分の節税等も可能なら考慮して欲しいですよね。今でも電気代とか通信代とか、確定申告は可能らしいけれど、逸れ以外の分でも何か検討してくれると嬉しい。それだけ、社会負担を減らしているわけだから。次のテレワーク・デイがいつなのか分からないけれど、人口が減っていく日本の対策の一つとしては有効だと思う。
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