2017年7月11日

閉会中参考人招致

昨日開催された、閉会中参考人招致。結論として、新規の話は出てこず、前川氏、官邸側、それぞれがこれまで主張を展開して平行線で終わった感じ。ただ、前愛媛県知事の加戸氏がこれまでの経緯を説明して、10年以上前から当時手を上げた加計学園と誘致活動を展開してその結果として現在の状況にあると説明しているのに、既存のメディアは相も変わらず前川氏の発言を「正」として、それに対してのこれらの発言に関しては「説明が足りない」「不十分」というような論調を展開しているように見えます。

前川氏の発言を聞いても、例えば直接総理の言葉があったという録音なり、第三者の証言などは無いわけで、直接今回の獣医学部新設関わらない課長補佐の職員が作成したと思われる文書に関して、自分は正しいと思うという事を言っているだけ。一方で、前知事はその当時の当事者で有り、また多くの議事録などの公式文書がその経緯をちゃんと説明しているのに、それに対しての反論は「当時は発言を控えた」とか逃げているだけ。疑惑の怪文書の出所にしても、前川氏本人が持ち込んだのかという質問に対しても、否定も肯定もせずに否認するだけ。自分が持ち込んだもので無ければ正々堂々と否定すれば良いだけだから、それをしないという事は自ら持ち込んだネタでメディアや世間を騒がせていることになるわけだから、否定しないことで自らが描いた筋書きだという事を言っていることになるはず。でもその点は、メディアは追求しないんだよね。

もう一つ、森友学園問題も何故か一緒に扱われたらしいけれど、正直見た目もその後の行動も胡散くらいアノか語い消しだって、質問に回答する時はあれだけ堂々としているわけで、となると参考人が正しい・正しくないとは別に、その見た目の正々堂々差というのはあてにならないという証明にもなっている気がするんだけど、メディアは「質問に対応する態度は立派だ」みたいな事を言うわけで、いゃ態度じゃ無くてその中身だろうと、小一時間。

追求したい野党側の意図は、この加計学園にしても森友学園にしても、その疑義を明らかにすることでは無く、兎に角何でも良いから官邸側のミスを生ませて、それを政権批判の種にしたいだけ。だから、質問する前提の証拠や証言にしても、これまでの話から進んでいないし、新しい事が出てきたかなと思っても、既にネットなどで指摘されている情報だったりして、本当にこんなことをして何を明らかにしたいのかよく分からない。「証拠」という意味では、参加者全員が合意してまとめられたはずの公式の議事録や文書が幾らでも存在しているわけで、それが一番の証拠のはず。前川氏は、それは共用された圧力があったと言うけれど、その根拠となるのは出所も不明な怪しい文書だけ。しかも、それが前川氏が作成したならまだしも、部下の女性職員が作成したものらしいのであれば、その職員を参考人として呼び出してその背景なりを説明させて、どう言う経緯で作成されどう言う経緯で生涯に流出したのか、それをちゃんと明らかにする方が先でしょう。

いずれにしても、政務次官の時には何も言わずに、辞職してからその合意したはずの意見をひっくり返すのであれば、それなりの証拠なり説明をする責任が前川氏にはあるはずなのに、何故か世間(=メディア)は前川氏の発言は正しい、それが違うというなら官邸側がそれを証明しろ、と言う逆の話をしているようにしか聞こえない。途中の経緯はどうあれ、正式に決定したことを覆すなら、その説明をするのは覆す側の立場で有り、今のところ説明として言われてるのは「私はそう理解した、そう聞いた」という程度の事ばかり。文書の内容だって、明確に誰それが具体的にこういったと言う話は無いわけで、その言葉からどうとでも判断出来る範囲の話。それは、その文書を作った人間が役所の人間として、最終的に自分に責任が降りかからないようにするためであって、そういう意味ではあの流出文書は省内説得の材料であっても、官邸側から文科省へ圧力を掛けたと言う証拠にはならないはず。結局は、既に退職金も貰い、老後に不安の無い前川氏が、どう言う理由かは和辛い無けれど、自分の古巣をネタに散々好きなことをやっているとしか見えないのだけれど、それを面白可笑しく取り上げているメディアや野党が一番無責任であることは確かですね。

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