2017年6月13日

本物が出たら

加計学園関連で公開された「怪文書」とも言われているメールやメモのような文書類。政府側は存在を否定したけれど、世論の高まりで再調査を約束。一両日中には報告されるらしい。メール部分に関しては、公開されたものは奇妙に切り貼りされているけれど、多分その物は実際に文科省内でやり取りされたものでしょう。だから、そこには文科省の役人のIDも出ているわけだから、その人達のメールサーバーをサルベージすれば、直ぐに該当メールは見つかるでしょう。ただ、そこでサーバーから出てきた物と、公開されているものに何か差異があれば、少なくとも公開した側の信憑が疑われる理由の一つにはなるはず。また、省内のメールは、それがその人個人のメールであっても、所属は文科省ひいては政府のものだから、それが何らかの理由で流出したと言う事は「機密保持違反」になるわけで、該当者は今回の問題の正誤とは別に処罰を覚悟しないと示しが付かない。そういう意味では、再調査を要求した野党側に対して、恨みがつのるでしょうねぇ、文科省側は。

で問題なのが、最初にも公開された文書の方。見た目は、どう見ても覚え書きとかメモと言うもので、公式文書の類で無い事は明らか。だから、ニュース等では「複数の文科省官僚で共有されていた」と言っているけれど、それって単に添付メールが回覧されてきた、というだけでしょ。我々も仕事で「情報共有」と言うけれど、関係者にメールにファイルを添付して配信するだけの事がほとんど。本当に必要なファイルや文書は、それなりの公式の場所にフォルダーを作ってそこに管理番号なり管理者なりを明記して保存するもの。で、仮に同じ物が出てきたとして、内容的には既に問題無い事は分かっているわけで、逆に同じものが例えば個人のPCなり、文科省のサーバーに存在していたら、それってやはり機密保持違反になるわけで、その責任者は処罰対象にしないといけない。「勇気を持って告発した」という人も居るだろうけど、結果的に何も問題が無い事案に対して、そういう説明は成り立たないだろうし。また逆に、もし一部でも改竄なりがあれば、もうこれまで公開されてきた文書矢メールの信憑性は一気に消滅して、元々の告発者なりこれまで散々担いできたメディアや野党は一気に地に落ちるでしょうね。それでもアーだコーだ言い訳はするだろうけど。

と言うか、多分辞任した前川元事務次官が、元の部下なりに連絡して何か役立ちそうなメールなり資料のデータを入手して、それを持ち込んだのが真相だろうと私は思うから、そうなると自分で持ち込んだネタを、恰も第三者を装って裏付けした前川氏が先ずアウトだし、それに理由はどうあれ荷担した文科省の役人もアウトでしょうね。さらには、最初に報道した民進党なり朝日新聞もそれを承知していただろうから、彼らの責任にもなるでしょう。そういう意味で、与党側に再調査をさせずに、ずつとこのまま攻撃材料にしておくのが一番良かったはずなのに、これで彼らも再調査と言う「花」はとったけれど、情報の信頼性という「実」の部分は失うわけで、ますます世間的には批判される立場になるのでは。

大体この問題に対して、一番野党で攻撃している玉木議員自体が、親族を含めて獣医師会と利害関係に有り、実際利益誘導したような発言も公式に残っているわけで、そういう意味ではそちらだってちゃんと調べないといけないはず。既得権益を守るために、何か不正行為は無かったのか、それもちゃんと調べて欲しいですよね。後は、成田の国際医療福祉大学に対しての、メディアや文科省からの天下り疑惑とか。本当に疑惑が有る事には、絶対に手を出さないあのメディアとかあのメディアとか... いい加減、製造企業に対するPL法みたいな責任を、メディア企業にも負わせる事が必要では。最近では、「我々が国民の代表だ」みたいなことを言い切る大メディアの幹部もいるみたいだけれど、そんな悪い冗談は止めて欲しい。メディアの使命は「事実を伝える」事。勝手な正義感や意図的な報道は不要。そういう意味で、今回の怪文書類も、実はちゃんと裏撮りして正規性が高いと考えたならまだ許されるけれど、そう言うこともせずに単に歪んだ目的のために利用した雰囲気を感じますよね。結局、本物が出たら全て分かる話ではあるけれど、本物が出ないうちは今見えて居る物が本物になるから、その間にビジネスして逃げ切る、と言うビジネスモデルなのだろうか。でも、それってメディアとしては禁じ手のはずなんだけどなぁ...

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