食べログの著名レビューアー「うどんが主食」氏が、実は高評価のお店から接待を受けていて、どうも有利な内容のレビューを掲載していたと言う事で、食べログの規約にも抵触。結果的に全レビューを削除しSNS等も閉鎖したらしい。コラボ商品なんかもだしていたらしく、それらの損害なども含めるとかなりの影響がありそう。
自分が若手社員で宴会の幹事なんかをやっていた時代は、「ぐるなび」とか「ホットペッパー」が一般的で、正直これらのお店検索にもお世話になったし、割引クーポンなどで幹事役としても助かりました。これらは、今もそうだと思うけれど、基本的にお店側が登録していくもので、そういう意味ではお店主導の店舗検索サービス。そのアンチテーゼとして登場したのが、利用者自身が登録をしていく「食べログ」で、当初は画期的なもの。ただ、個人一人一人味の好みも違うだろうし、価格帯と顔見せの雰囲気とか、千差万別な背景をどの様に一つの共通的な「評価値」にするのか、疑問ではありましたけれどね。私も、暫く様子を見ていて、ある程度知名度も高まり世の中に認知されたかなと言う時期に、自分の知っているお店などを「食べログ」で調べてみましたが、結構評価の違いが大きくて「あぁ、これは自分の好みのサービスではないな」と判断。以後は、出かけた時などにお店検索をする程度の利用になりました。例えば、利用者層が高めなら値段が重要な要素になるだろうけど、自分のようにある程度高くても良いし量も少なくても良いから美味しいもの高品質のものが食べたい、とか。そういう目的でRettyが登場したけれど、ここも食べログよりはましだけれど、やっぱり利用者が増えれば増えるほど振れ幅は広がっていくなと感じますね。
以前「行列が出来る...」だったと思うけれど、準レギュラーでグルメタレントとして有名なアンジャッシュの渡部建氏がこの「うどんが主食」氏を紹介して、おすすめのお店を紹介していたけれど、ちょっと胡散臭い感じを受けたのは事実。渡部氏が、食べログなどのグルメ検索サイトの利用方法の秘訣として、色々なレビューを読み比べながら自分の好みの人を何人か見つけて、それらの人達に共通したお店を狙うと外れが無いと言う説明を番組でしていて、それは検索技術としても自分の考え方としても同じなので、ああ同じだなと感心した記憶があります。ただ、「この人は自分と同じ好みだ」と認識出来るためには、その人と同程度くらいの店舗訪問件数が有り、さらにはレビューも読み込んでいないといけないわけで、それは一寸現実的にはかなり厳しい。結構特殊な人達だよなと言う印象を受けました。渡部氏の場合は、売れなかった芸人時代の一つの「スキル磨き」みたいな感じで、色々なお店訪問を始めたと何度か説明していて、それはそれで納得できる理由だし趣味実益を兼ねた良い方法だと思います。ただ、それと同じ事を一般の人がやるとなると、それはかなり無理があるんじゃ無いだろうか。
まず「資金」。一日一軒一万円の予算でも月に30万円で、さらにこれに交通費が掛かるわけで、月50万円としても、年間で600万円。「何だ、マイラーと替わらないじゃ無いか」と言われそうだけれど(笑)、でもあくまでこれは推定値なので、多分「うどんが主食」氏とか渡部氏等はもっと費用を掛けている気がする。「うどんが主食」氏の背景も、本当かどうか別にして会社社長だとかいう話も出回っているけれど、それなりに資金はありそう。ただ、それならそれで、ずっと覆面でレビュー活動すれば良かったのにね。あと、そんなに色々なものを食べて味というか舌というか味覚というか、そういうものはぶれたり変わってきたりしないんだろうか。馴染みのお店が出来て、そのお店と懇意になる事は悪い事じゃ無い。本当に好みのお店なら、末永く利用したいと思うだろうから、足繁く通う事もあるだろうし、そうなればお店側も我が儘を聞いてくれるようになったりする事もあります。ただ、そこに甘えちゃ駄目ですよね。利用者だって、我が儘が効くから我が儘を言うんじゃ無くて、お店の新しい味とか商品のヒントになればと言う事で我が儘になってしまう事なら、まだ許されるかもしれないけれど。
自分としては、残り少ない人生(笑)、20年30年と通えるお店が、和洋中酒と2~3件ずつ位、全部で10件も見つかれば満足だなぁ。著名店を知っているというよりは、末永く通えるお店を知っている方が、本当は自分の最大の利益だと思う。
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